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立松和平特集

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連載10037回 昭和ヒトケタ派の残影


立松和平さんや鈴木いづみさんなど、私より若い作家の死を知らされたときの衝撃とは、また違う感慨である。 中村とうようさんが亡くなったときも、似たような重い感慨をおぼえたものだった。 私は高井さんと同じ昭和7年の生まれである。1932年だ。かつて「昭和ヒトケタ派」と呼ばれた世代の一人だ。 いわゆる「団塊の世代」が大軍団なら、「昭和ヒトケタ派」は、ゲリラ集団のような印象があった。統制もとれていないし…

「遠雷 HDニューマスター版」 発馬・販売元:キングレコード ブルーレイ

遠雷(1981年 根岸吉太郎監督)


立松和平の原作による青春映画だが、テーマは女の魔性だ。カエデはメンヘラさながらの身勝手なウソをつく。昨年起きた弁護士チン切り事件の妻もかくやと思わせるほどだ。満夫の親友・広次(ジョニー大倉)はカエデの魅力に狂い、悲劇の結末に向かう。 ラストはカエデと出奔した広次が帰ってくる展開。満夫の祝言の日に突然現れ、「カエデを絞めた」と言う。薄暗いビニールハウスで広次が語る7分30秒のモノローグだけでも見…

大地を守る会の藤田和芳社長

【大地を守る会】藤田和芳社長


会社の本棚と違う点といえば、故・立松和平氏の著書がどっさりあること。実は彼とは大親友で句会仲間でもあったんです。今でも当時の仲間と句会をしますが、いつも自分の句が選ばれないと怒っていた和平氏の姿を思い出しますね。 読書タイムは片道1時間半の通勤電車の中です。ここ数年は長編小説の合間に、環境ものや原発ものなど仕事絡みの本を読むスタイルで、今読んでいる長編ものは2冊。ひとつが宮城谷昌光氏の「三国志」…

80歳になる今でも“孤高”のイメージがぴったり

“孤高のギタリスト”ソンコ・マージュさん ブレーク拒む理由


セゴビア、ユパンキと2人の世界的なギター奏者に学び、五木寛之、野坂昭如、村上龍、立松和平らの作家から高く評価されたギタリストにしてフォルクローレ奏者のソンコ・マージュさん(80)。それでいてマスコミに登場する機会は少なく、“孤高”というイメージが強い。今どうしているのか。 「取材される前に、ボクには長~い歴史があるから、まずそれを知ってて欲しいんだ」 西荻窪の自宅で会ったソンコ・マージュさん、こ…

古典を現代語訳で読む特集


(祥伝社 1700円+税) ■「すらすら読める奥の細道」立松和平著 月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人なり――古文の授業で暗記させられた冒頭の有名な書き出しが、いまだに頭から離れない人も多いのではないだろうか。 俳聖と呼ばれた芭蕉(1644~94)の紀行文「奥の細道」を自らも旅に生きた作家が現代語訳した本書は、忠実な現代訳に加え、1章ごとに作品の主題について思索を深める訳者のエッセーが…

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