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原節子特集

著者の石井妙子氏

「原節子の真実」石井妙子氏


“永遠の処女”とうたわれ、昭和の日本人にもっとも愛された女優・原節子。全盛期に忽然と銀幕を去り、以降50年以上にわたり世間にその姿を見せなかった伝説の女優は、昨年末、95歳でその生涯を閉じた。 「3年前から彼女の評伝の執筆を開始し、折に触れてご自宅に伺っていましたが、同居する甥御さん夫婦が丁寧に対応してくださるものの、ついに原節子さんにお会いすることはかないませんでした。そのためか、訃報を耳にし…

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張り込んでも撮れず “近況不明50年”原節子さん「伝説」の裏側


山田洋次監督の「原節子さんは美しいままに永遠に生きている人です。半分は神様と思って手を合わせます」というコメントがすべてを物語っている。 伝説の名女優、原節子(本名・会田昌江)さんが9月5日に肺炎のため神奈川県内の病院で亡くなっていたことがわかった。享年95。小津安二郎監督の代表作「晩春」「東京物語」などでヒロインを演じたほか、日本映画史上に残る名作に数多く出演。しかし、女優として絶頂の42歳で…

「わが青春に悔なし 【東宝DVD名作セレクション】」

わが青春に悔なし(1946年 黒沢明監督)


原節子が亡くなった。1962年以来、「伝説の女優」として敬愛された人だった。本作は彼女の代表作のひとつだ。 1933年、国内には帝国主義的侵略のため軍事ファシズムが台頭し、京大の八木原教授(大河内伝次郎)は大学を追われる。教え子のうち野毛(藤田進)は左翼活動に身を投じ、糸川(河野秋武)は検事に。八木原の娘・幸枝(原節子)は野毛の妻となるが、夫とともにスパイ容疑で逮捕される……。 京大事件(33年…

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スクリーンに甦る原節子…映画館、テレビで追悼企画続々


11月25日に訃報が伝えられた原節子さんのその後の報道が止まらない。さすがに「伝説の大女優」である。暮らしぶりが少しずつテレビや週刊誌などで明らかになってはきたが、それでもこれほど神秘性を帯びた女優は過去あまり記憶がない。神秘性は余分な情報を排除してくれる。これは俳優にとってまったく素晴らしいことだ。 なので、神秘性はそのままに、ここは彼女の作品を年末以降にじっくり味わってみるのもいいのではない…

慰問雑誌を飾った美貌のアイドルたち


表紙はモダンな美人画で、グラビアには原節子や高峰三枝子、田中絹代らがほほ笑む。そこには、「無事ご凱旋くださいます様に。私お迎へに参ります」「勇士の皆さまがたと国を同じくする私たちの幸福を感じます」など、兵士たちを鼓舞する、アイドルたちからの恋文のような慰問文も掲載された。 戦地の港に船が着き、日本からの荷物に慰問雑誌を見つけると、兵士たちからは「ウォー!」という歓声が沸き上がった。出版社には戦…

姜尚中氏

「漱石のことば」姜尚中氏


原節子みたいなグラマラスでバタくさい女性と、新珠三千代のような可憐でどこか薄幸な女性、両方のタイプが好きだったと思います。ただ、どんなに美女でも『あはれさ』がないといけないんですね」 社会のあり方に関しては、今こそ漱石が必要とされている。司馬遼太郎が描く青雲の志や、末は博士か大臣かという上昇志向をもつ男たちの時代は終わった。 「明治以来、1945年8月15日はあったけれど、日本の国柄は、とにかく…

女優の凄さを見せた吉永小百合

大ヒット 吉永小百合が「母と暮らせば」で見せた渾身演技


吉永小百合という女優が“松竹マーク”の本作のなかで、田中絹代にも原節子にも見えてくる瞬間があった。女優とはなんとも凄いものである。 (映画ジャーナリスト・大高宏雄)…

山崎努

声に惚れて山崎努さんに出演依頼も「セリフは言いたくない」と


もちろん、テレビ全盛で音響設備もまったく違う今とは比べるわけにはいきませんが、小津安二郎や溝口健二の映画を見ていると、例えば原節子さんの声にはビックリします。あんなふうにしゃべってくれたらベストなんだけどなと僕は思ってしまうんです。 そういう意味で、素晴らしい発声をなさると僕が思う俳優さんが山崎努さんです。 その山崎さんで映画を撮りたくて出演依頼をしたことがあります。ところが山崎さんはセリフは…

村西とおる氏

兄が亡くなり、死ぬことが急に怖くなった


(58歳・会社員) 【A】“永遠の処女”原節子さまがお亡くなりになり、二枚目俳優にして名司会者の川崎敬三さんもあの世に旅立たれた。何よりショックだったのは阿藤快さんまで亡くなられたことです。1946年生まれで、私より2歳上。同じ第1次ベビーブームに産み落とされた団塊の世代です。 人生も後半に差しかかってくると、周囲の人間の死に遭遇する場面が増えてきます。私も今年8月、三十数年来の友を失いました。…

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いま一度見直したい「映画俳優」としての川崎敬三さん


昨年11月は高倉健さん、菅原文太さん、この11月は原節子さん、川崎敬三さんの訃報である。 もっとも、川崎さんは7月、原さんは9月にすでに亡くなっていたという。故人の遺志で死去が伏せられていた。はたからでは及びもつかないお2人の強い決意のほどがうかがえる。 「永遠の処女」「伝説の大女優」という活字が躍る原さんの報道は大きかった。映画史に残る大女優だから当然といえば当然だが、川崎さんに関しては映画俳…

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