日刊ゲンダイDIGITAL

  • facebook  
  • twitter  
  • google+

柳田国男特集

週末オススメ本ミシュラン

偉人のことが短時間で分かる知のトレーニング書

ほかにも福沢諭吉、西郷隆盛、柳田国男、額田王といった逸材も網羅し、「5分でわかる名作」ならぬ「短時間でわかる偉人とその考え」的書になっている。 さらには、西郷隆盛が島流しにされていた時の経験が後の倒幕につながったのでは?といった著者の仮説を知ることができ、昔の人は知性が「脳」ではなく「肚」や「肝」から上がってきていたと考えていた節がある、といった説も唱える。 あくま…

今日の新刊

「幕末の女医、松岡小鶴」門玲子編著

日本の民俗学の父・柳田国男、画家・松岡映丘の祖母、松岡小鶴は、江戸時代にまだ珍しかった女医だった。養子の夫を父に離縁され、父の死後、医業を継いだ。女性には珍しく多くの漢詩を残しているが、ナメクジと対話する作品もある。 「うねうね腹這って生涯を終えるまでに、一尺も動くだろうか」とからかうと、ナメクジは「洪鑢我に賦う些かの形と気 人神機と喚も我焉んぞ知らんや(万物を造り…

None

「山伏ノート」坂本大三郎著

民俗学者の折口信夫や柳田国男らの書を参考に、日本の自然民俗を見つめ直す。 朴訥(ぼくとつ)な文体と素朴な絵だが、中身は骨太。震災以降の不安な現状を後ろ向きに憂うのではなく、自然と共生する知恵を授けてくれる。 (技術評論社 1580円)…

None

流されゆく日々

連載9997回 沖浦和光さんの思い出

この海人について最初の論文を書いたのは、柳田国男だった。その鋭い感覚はさすがだ。 因島の箱崎港で、かつての「屋船」の暮しをしていた人に会って、沖浦さんとともに話をきいた。「陸上がり」をして、海と離れる人びとが次第に増えていくのは当然かもしれない。 かつて芸予諸島のあたりの漁民の身分階層は、大きくは4つに分かれていたという。 (1) 役家として水夫役を担い、漁業権を所…

None

流されゆく日々

連載9996回 沖浦和光さんの思い出

柳田国男のいう「常民」の枠からはみだした人びとである。マージナル・マンを「非常民」と訳してもまちがいではないだろう。 山のマージナル・マンについては、私はつとに注目し、少なからぬ文章も書いてきた。 しかし、海のマージナル・マンについては、想定外だった。たまたま沖浦さんと語り合うなかで、マージナル・ラインが海辺へ広がっていることを知ったのである。 沖浦さんには『瀬戸内…

写真はイメージ

作家・ジェームス三木のセックス講座

男の口説きは打率より打席数に価値があるが…

日本では、柳田国男が「ハレ(晴れ)とケ(褻)」と言ったように、日常と非日常を区切り、歌垣や盆踊りなどハレの日には、普段制御しコントロールしている欲望を解き放つことを許した。それによって不倫や乱交が行われ、暗がりで青姦がなされました。 ディスコや飲み会がそれらの系譜になるのでしょうが、昨今はそれらも、私が女を口説いていた暗いバーも激減、街で学生コンパや酔っぱらいのサラ…

写真はイメージ

中高年向け「おとこの不倫学」講座

風俗以上・不倫未満の“婚外セックス”を求めて…

これは、柳田国男が見いだした日本人の伝統的な世界観「ハレ(晴れ)とケ(褻)」の図式で説明できます。 非日常の「ハレの日」を設けることによって、日常の制度を保全させる。最近はほとんど聞きませんが、サラリーマン社会の「無礼講」も、ハレのひとつといえます。現在のSNSには非日常への接続機能はあるものの、日常への再接続機能がない。共同体として集団内のルールが行き届き、非日常…

None

「海女の島 舳倉島」フォスコ・マライーニ著、牧野文子訳

柳田国男の記した海女文化が形成されている村の文献を基に、行き着いたのが日本海・能登の舳倉島。観光見せ物としての海女ではなく、海とともに生きる人々の文化を見事にあぶり出した。 海女たちの快活さと力強さ、美しさとしたたかさは文章と写真からもにじみ出ている。 (未來社 1800円)…

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事