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水上勉特集

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庶民の暮らしと心の貧困 分かる政治屋がいるはずない


水上勉原作のこの話は、イマドキのそんじょそこらの映画とは比べ物にならない、あまりにダイナミックな冒険サスペンスだ。戦後間もない昭和22(1947)年、北海道を襲った台風のさなか、岩内で質屋一家が惨殺され、襲撃犯3人が大金を奪って放火して姿をくらませる。その直後、函館湾で青函連絡船の転覆事故が起き、遺体収容にあたった函館署の刑事(なんと! 喜劇役者の伴淳三郎さん)が身元不明の2人の遺体を見つける…

「味覚小説名作集」大河内昭爾/選


近代文学の名作として知られる芥川龍之介の「芋粥」、岡本かの子「鮨」、上司小剣「鱧の皮」のほかに矢田津世子「茶粥の記」、水上勉「寺泊」、円地文子「苺」、耕治人「料理」、庄野潤三「佐渡」の8編が収録されている。 飲み食い関連の文章を読むのが好きなので、すでに「鱧の皮」「茶粥の記」「鮨」「芋粥」は何度も読んでいる。 今回初めて読んだ「寺泊」「苺」「料理」「佐渡」が4作4様、それぞれ素材も料理の手並み…

イラスト・クロキタダユキ

白蛇抄(1983年 日本)


男を狂わせるほど妖艶な“さげまん”未亡人の行く末を描いた水上勉原作の文芸官能映画。本作で初ヌードを披露した、小柳ルミ子の艶麗な肢体がまぶしい。 うた(小柳ルミ子)は夫を失った絶望から滝に身を投げるが、寺の住職に助けられ、後妻として住み込む。出家を間近に控えた住職の息子・昌夫(杉本哲太)は成熟したうたの色香に心を乱されて……。 そこから色に狂う男のさまがすさまじく、修行どころじゃなくなる。障子にペ…

(C)AP

「あの頃は一生懸命だった。ただ懸命に芝居をしていた」


【飢餓海峡 1965年・東映】 原作は水上勉。監督は巨匠・内田吐夢。映画化はこの一度だけだが、テレビドラマ、舞台などには何度も取り上げられている。 主役は強盗殺人犯(三国連太郎)、彼を助ける娼婦(左幸子)、執念深く追いかける老刑事(伴淳三郎)の3人だ。高倉健扮する若い刑事はその3人を見つめながら演技をする。 原作、映画ともに傑作である。そして、伴淳三郎、三国連太郎、左幸子の順に、演技が光る。この…

2010年の逮捕直前/(C)日刊ゲンダイ

田代まさし 執行猶予明け目前の覚醒剤逮捕


8日、作家・水上勉死去。85歳。9日、愛知・豊明母子4人殺人放火事件が発生。11日、栃木兄弟誘拐殺人事件発生。19日、胡錦濤が中国の共産党、政府、軍の全権を掌握。29日、台風21号で三重県宮川村で大規模な土砂災害が発生。死者行方不明者7人。…

マルシアと大島義丹/(C)日刊ゲンダイ

自宅で女と鉢合わせしたマルシアが大鶴義丹に三くだり半


8日、作家の水上勉が死去。享年85。15日、楽天がプロ野球参入の意思表明。19日、中国の胡錦濤が中国の共産党、政府、軍の全権を掌握。…

早熟な少年だった

ピーターの原点 偶然が生んだ映画デビューと父との“確執”


ある時、店のママから誘われ、作家の水上勉のパーティーに顔を出した。そこに来ていた舞台美術家の朝倉摂から見初められ、「今度の映画にピッタリの男の子がいる」と松本監督に伝えられて主役に抜擢された。 家出をしたのはこの時が最初ではない。1度目は中学3年の時。進学校の鹿児島ラ・サール中学に通っていたが、詰め込み式の授業に疑問を持ち、2年生の途中で公立中学に転校。しばらくすると、鹿児島という土地柄が退屈に…

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