シンプル生活術を学ぶ編

公開日: 更新日:

「必要十分生活」たっく著

 画面操作だけで投資も売買もできる、スイッチを押すだけで掃除も洗濯もできる。便利な時代だが、便利になればなるほどモノは増え、ゴミもストレスも増える。ここらでちょっと方向転換。シンプルな生活を目指してみよう。

 特に仕事の環境をシンプルにしたいという人にオススメしたいのが「必要十分生活」(たっく著 大和書房 1200円+税)だ。必要にして十分なモノだけを残すノウハウが紹介されている。

 今まで片づけや収納の本を読んで実践してみたがうまくいかなかったという人は多いだろう。それは自分のライフスタイルに合わなかったからなのだ。まず、自分のライフスタイルに合わせた自分なりのルールをつくる。そして試行錯誤を繰り返す。これが第一歩である。

 著者は机の上を片づけるため不要なものを一掃した。筆記具は万年筆1本、ボールペン1本あれば十分。だからペン立ては要らない。使う頻度が1日1回以内の文房具は引き出しにしまう。携帯の充電器も1日1回充電すればすむからしまう。

 机の上でいちばん場所をとるのが書類だ。しかも、時々雪崩を起こして甚大な被害を与える。後で必要になるかもしれないから、とっておくという行動パターンが乱雑さの元凶。本当に必要なものなら社内共有のキャビネットなどに保管すべきで、個人の机に保管する必要はない。一定の量だけを保管してどんどん捨てる。必要なのは、いざとなったら「その資料は、古いので捨てちゃいました」と言う度胸なのだ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”