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「時代まつり」花房観音著

 額に前髪が貼り付いていて、アイシャドウもとれかけている。瞳は泣きそうに潤んでいて頬も首筋も胸の谷間も赤らんでいた。唇は半開きで口紅は剥げているのに朱色で、その狭間からは舌がのぞいている。

 いやらしい顔だ――矢崎は亜里を凝視した。
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