別れの理由説明なく…若尾文子“ドロ沼離婚騒動”の不可解

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ー1969年8月ー

 ソフトバンクのCMでは犬のカイくんの母親、朝ドラ「おひさま」ではナレーションと主人公の現在を演じて好評の若尾文子(77)。夫で建築家の黒川紀章氏(享年73)がこの世を去って4年になるが、この大物も、かつて泥沼の離婚騒動を経験している。

 黒川氏が亡くなる2日前に、若尾が「私、あまりいい奥さんじゃなかったわね」と言うと、黒川氏は「そんなこと、そんなこと……本当に好きだったんだから」と振り絞るように答えたという。夫婦の最後の会話として話題になったものだが、若尾が40年以上前、バツイチになったことを覚えている人は少ないだろう。

 大映の看板女優だった若尾がNと出会ったのは59年春。ミュンヘンで開かれる映画祭に出席するために渡欧し、最後にパリに立ち寄り、そこでガイドを務めたのがNだった。東大文学部を卒業後、商業デザイナーを目指してパリの美術学校に留学。Nは時々、日本人旅行客を案内して生活費を稼いでいたという。挨拶程度の言葉を交わしただけだったが、ビビッときた若尾は帰国後すぐに手紙を送り、2人の文通が始まった。

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