生放送で「反原発」訴えた 忌野清志郎の電波ジャック事件

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 これに司会の古舘伊知郎は顔面蒼白。古舘は演奏終了後に視聴者に平謝り。番組の存続に関わることはなかったが、清志郎は以後しばらく生放送に呼ばれなくなった。

 この事件に至るには伏線があった。反核、反原発の清志郎は「RCサクセション」を率いて人気絶頂。88年にRCはアルバム「COVERS」を収録するが、これが発売中止に。この中の2曲が発売元の東芝EMIで問題とされたためだ。「ラブ・ミー・テンダー」はプレスリーの歌詞を「ふざけんじゃねぇー 核などいらねぇー」「放射能はいらねぇ 牛乳を飲みてぇ」などと替えたカバー。もうひとつ「サマータイム・ブルース」はエディ・コクランの名曲を「熱い炎が先っぽまで出てる 東海地震がそこまで来てる」「電力は余ってる 要らねえ もう要らねえ」とカバー。清志郎は原発事故を予見していたのだろう。
 
 発売中止の一番の原因は親会社の東芝の横やりだったという。88年6月22日付の朝日、毎日、読売の3紙に「『COVERS』上記の作品は素晴らしすぎて発売できません」との奇妙な広告が掲載される。これは東芝EMIの担当者が発売中止の理由を「素晴らしすぎて出せない」とRCに告げたのに対して、ならば「それを新聞に出してくれ」と求めたのだ。

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