瀕死の「月9」ドラマ 今や芸能事務所が“最も避けたい枠”に

公開日: 更新日:

 7月にスタートするフジテレビ系月9ドラマ「恋仲(仮題)」で俳優の福士蒼汰(21)が主演を務める。福士は初めての月9で、ゴールデンタイムの連ドラ主演も初。主演映画「ストロボ・エッジ」がヒットするなど、乗りに乗っているが、まだデビューからわずか4年にもかかわらず、ドラマ界の看板枠に大抜擢されたのはなぜか。

「もはや月9枠に昔のようなブランド力はない。フジといえば何をやっても視聴率が取れず崖っぷち。先ごろ、人事でも大ナタが振るわれ、番組に起用するタレントたちも大幅な若返りをはかろうとしています。その先鋒として福士が月9に起用された」(テレビ関係者)

 とはいえ、例年、7月クールのドラマは、仕事や食事などで視聴者の帰宅時間が遅くなる傾向も手伝ってかなかなか視聴率が伸びない。「人一倍視聴率を気にするキムタクは絶対に7月クールのドラマは避けていた」(芸能プロ関係者)という話もあるぐらいだが、今回、福士のドラマが当たっても外れても月9を取り巻く状況が厳しいことに変わりはないという。

「どの事務所も、月9に出てコケたらその後の仕事に影響するので、今は事務所が避けたいドラマ枠のワースト。“月9命”と思われていたキムタクでさえ、オファーを断り続けたあげく、テレビ朝日に“流出”してしまった」(前出のテレビ関係者)

 ネットの普及やハードディスク録画など視聴者側の変化も大きいが、トレンディードラマが死語となった今、月9ブランドも死んでしまった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”