植松晃士が語る ファッションチェック18年目の“心境の変化”
「おブス!」とステッキ片手に芸能人やタレントのファッションを一刀両断する姿がおなじみのファッションプロデューサー・植松晃士。辛口ながら分かりやすい解説に定評があり、主婦層からも高い支持がある植松が、先月26日に「素敵は、無敵。」(KKベストセラーズ)を発売。ファッションに対する思いや近況について聞いた。
■年齢とともに美容への意識が高まる
ファッションチェックを長くやっているせいか、辛口と分かってくださるのがありがたい。アントニオ猪木さんのビンタ的な感じ?
18年間ファッションチェックをやってきて、僕もあと数年で「アラフィフ」。冷蔵庫に置き去りのリンゴがしぼんでいくように、自分の顔もしぼむ。だから、そこに「輝き」は必要だと思うんです。あんまりいっぱいつけると、昭和のオカマさんになっちゃうから、指輪はさりげなくピンキー(リング)1個とか、足りないところに足すくらい。心や経験は豊かになっていっても見た目はしぼむ、それはみんな一緒。
だから、年齢とともにファッションから美容へ意識が強くなってきました。ファッションだけが独り歩きしても“妙な人”になっちゃう。「目は口ほどに物を言う」というように、コミュニケーションを発信するうえでは首から上がすごく重要。だから今は1番に顔、2番にファッションというプライオリティーに変わりましたね。