4年ぶり劇場版 「ワンピース」タイアップ戦略の経済効果

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「ポケモンGO」が空前の騒ぎだが、夏休みに入ってアニメの人気も沸騰しそうだ。大人も楽しめるアニメの代表といえば「ワンピース」だが、劇場版シリーズ13作目「ONE PIECE FILM GOLD」(配給・東映)が今日23日から全国で封切られる。前作からは4年ぶりだ。

 97年の「少年ジャンプ」連載開始以来、快進撃を続け、コミックの累計発行部数は3億冊を突破し、世界最多部数を記録したとしてギネスにも認定された。しかも、今回は大手洋画配給会社並みの“空前”のタイアップ戦略を仕掛けていて、その経済効果にも注目が集まっている。

 タイアップ先はセブン―イレブンやコカ・コーラ、イオングループ、大正製薬など大手がズラリ。12作目の興収は68億円、今夏は「80億円以上を狙っている」(興行関係者)という。タイアップしている企業の関連の売り上げも莫大だろう。

「FILM GOLD」の経済への波及効果について、経済評論家の山本伸氏は「アニメなどの経済効果を正確に計算するのは難しいですが、関連グッズの売り上げのほか、交通費や外食代などを含めると、少なくとも興収の10倍以上になるのは間違いない。総合的な経済効果は1000億円は下らないかもしれません」と話す。

 16年上半期のコミックの売り上げランキングでも、ワンピースはぶっちぎりのトップを獲得。今回の劇場版ワンピースが主人公ルフィの必殺技「ゴムゴムの~!」よろしく、日本経済の伸びに一役買うかも?

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