三枝孝臣
著者のコラム一覧
三枝孝臣

1966年東京都生まれ。89年に日本テレビに入社、「ZIP!」「スッキリ!!」「シューイチ」など情報番組から、「THE夜もヒッパレ」「DAISUKI!」などバラエティーまで、手掛けた番組は100を超える。2015年に日本テレビを退社。現在、メディアデザイン会社「アブリオ」、LINEの前社長・森川亮氏と共に新事業「C Channel」を立ち上げ、メディアを超えたコンテンツプロデューサーとして活躍。近著に「一流のMC力」(東洋経済新報社)がある。

一本筋が通ったMCが魅力 加藤浩次を支える「4つの要素」

公開日: 更新日:

 MC力は、ビジネスの世界でも活用できる! 「ZIP!」「スッキリ!!」「シューイチ」「THE夜もヒッパレ」などを担当した敏腕プロデューサーが、番組MCの魅力についてテレビマン目線で語る。

  ◇  ◇  ◇

 最近、テレビでは司会者ではなくMCと呼ぶ番組が多いです。MCとはマスター・オブ・セレモニー、つまり「番組の指揮者」で、出演者たちの能力を100%引き出す人といえます。僕が「スッキリ!!」に携わったのは10年前のことです。スタートから半年、方向性を大きく変える時期に参加しました。

「スッキリ!!」は加藤浩次さんがMCです。当初は朝の顔らしくないともいわれましたが、じつは彼こそMC力に秀でた人物のひとり。そこでMCとはいったい何なのか?

 それを支える「ギャップ力」「間抜け力」「現場対応力」「聴く力」という4つのMC力の解説を通じて、新しいテレビの見方を提案したいと思います。

 加藤さんのMC力のなかでも際立つのは「ギャップ力」。彼はコントではすぐにキレる、何にでも噛みつく“狂犬キャラ”。一方で私生活では愛妻家で3児の父としての家庭的側面を持っていました。彼は「スッキリ!!」のMCを引き受ける際に、長年一緒に仕事をしていた「めちゃイケ」のプロデューサーに相談したそうです。「どんな仕事も芸人として血肉になる」とアドバイスをもらい、引き受けたと聞きました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”