三枝孝臣
著者のコラム一覧
三枝孝臣

1966年東京都生まれ。89年に日本テレビに入社、「ZIP!」「スッキリ!!」「シューイチ」など情報番組から、「THE夜もヒッパレ」「DAISUKI!」などバラエティーまで、手掛けた番組は100を超える。2015年に日本テレビを退社。現在、メディアデザイン会社「アブリオ」、LINEの前社長・森川亮氏と共に新事業「C Channel」を立ち上げ、メディアを超えたコンテンツプロデューサーとして活躍。近著に「一流のMC力」(東洋経済新報社)がある。

桝太一アナ「ZIP!」抜擢の決め手は母性に響くギャップ力

公開日: 更新日:

「好きなアナウンサーランキング」で5年連続1位に選ばれ「殿堂入り」を果たした、桝太一アナウンサー(35)。

 桝アナが毎朝MCを担当している「ZIP!」。僕はこの番組のスタート時に総合プロデューサーを担当しました。スタートしたのは2011年。新番組は「ズームイン!!朝!」から数えて33年間続いた朝のニュース番組の後継です。男性は局内から選ぶことが通例でした。番組のキャスティングをしていく中で思い浮かべたのが、桝アナの持つさまざまな「ギャップ力」。

 彼は東京の私立ご三家である麻布中高を経て、東大大学院(それも理系)を修了した頭脳明晰な男性です。一方、中高生時代はモテなかったのでは? と思わせるようなオタクっぽさと、女性たち、特に母親世代がついつい応援したくなってしまうような「母性本能」に訴えかける声とルックスを兼ね備えていました。また、朝の情報番組ということで、安心できる既婚者であることも大きかった。その「ギャップ力」を買って、彼に総合司会をお願いしました。

 先輩の福沢朗さんは35歳、羽鳥慎一さんは32歳で「ズームイン!」の顔になっていますが、桝アナは入社6年目、29歳での大抜擢。ですから、制作サイドとしては、彼が自分の仕事に集中できるように心を配りました。相方の女性MCには年下の関根麻里さんを起用しましたが、彼女はベテランともいえる気配りの女性。周りを固めるメーンパーソナリティーは、TOKIOの山口達也さん、俳優の筧利夫さん、ネプチューンの原田泰造さん、EXILEのMAKIDAIさん、女優の鈴木杏樹さんら、大物たちが支える形をつくりました(番組スタート時)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  2. 2
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  3. 3
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

  4. 4
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 5
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  1. 6
    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

  2. 7
    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

  3. 8
    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

  4. 9
    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

  5. 10
    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終