なまりで悩む斉藤暁を救う 先輩女優・吉田日出子の一言

公開日: 更新日:

 人気シリーズ「踊る大捜査線」でお馴染みの秋山春海副署長を演じた俳優の斉藤暁さん(63)。NHKの朝ドラ「ひよっこ」で米屋の主として出演しているほか、多くのドラマの名脇役として活躍中だ。

 ◇  ◇  ◇

「なまりを直せ。福島に帰れ!」 

 稽古のたんびに先輩の役者から、どれだけこう言われたことやら。23歳だった1977年。その頃、六本木にあった「オンシアター自由劇場」(96年に解散)に入団して間もなくの頃でした。 

 必死になって標準語のイントネーションやアクセントに気をつけて、セリフを言ってるつもりなんです。でも、福島県郡山市に生まれて以来、体に染み付いた独特のズーズー弁はそう簡単に直らない。稽古の途中、何度も何度もやり直しをさせられて、それでもダメ。しまいにはなまりも標準語も何が何だかわからなくなり、どうしようもなくなったものです。本当につらかったですね。

 かといって、俳優になりたくて地元のテレビ局の裏方の仕事を辞め、しかも、福島時代に所属していた劇団仲間の女性と結婚し(後に離婚)、背水の陣で上京しましたから、そう簡単にやめるわけにはいきません。 

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない

    センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない

  2. 2
    三田寛子ついに堪忍袋の緒が切れた中村芝翫“4度目不倫”に「故・中村勘三郎さん超え」の声も

    三田寛子ついに堪忍袋の緒が切れた中村芝翫“4度目不倫”に「故・中村勘三郎さん超え」の声も

  3. 3
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  4. 4
    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

  5. 5
    夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由

    夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由

  1. 6
    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  2. 7
    マイナ保険証“洗脳計画”GWに政府ゴリ押し 厚労相「利用率にかかわらず廃止」発言は大炎上

    マイナ保険証“洗脳計画”GWに政府ゴリ押し 厚労相「利用率にかかわらず廃止」発言は大炎上

  3. 8
    「大谷は食い物にされているのでは」…水原容疑者の暴走許したバレロ代理人は批判殺到で火だるまに

    「大谷は食い物にされているのでは」…水原容疑者の暴走許したバレロ代理人は批判殺到で火だるまに

  4. 9
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  5. 10
    大谷は口座を3年放置のだらしなさ…悲劇を招いた「野球さえ上手ければ尊敬される」風潮

    大谷は口座を3年放置のだらしなさ…悲劇を招いた「野球さえ上手ければ尊敬される」風潮