ドクターX、相棒…再放送でも“荒稼ぎ”するテレ朝の好循環

公開日: 更新日:

 秋ドラマは「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)がぶっちぎっている。

 初回の20.9%、2回目19.6%。この数字もすごいが、注目したいのは再放送が高視聴率なこと。これは同じテレ朝系で今月スタートした「相棒season16」や「科捜研の女」シリーズにも当てはまり、今クールのテレ朝はまさにアゲアゲ状態だ。

 たとえば16~22日の週では「ドクターX」19.6%、「相棒」15.9%、「科捜研の女」12.3%、「相棒」の再放送10.9%、「ドクターX」の再放送10.6%。ドラマランキングに5本が並ぶ。

 1桁が多いドラマ界で、平日午後の再放送で2桁の視聴率というだけでも驚異的。まったくの単純計算で、全日、ゴールデン5本の視聴率を単純に足すと69.3%。平均13.86%。

 結果的に他局はゴールデンのドラマで負けるだけでなく、午後のワイドショーまで痛い目にあっていることになる。しかも、再放送は制作費がかからずコスパも最高にいい。


 他局もたまに高視聴率ドラマを送り出すが、若者に人気のドラマは再放送でこんなに数字はとれないだろう。その点、主婦やシニア世代から視聴習慣を得ている“相棒&X&科捜研”は強い。ずっとシリーズ最新作→再放送という好循環が続いているわけだが、たとえば「相棒」は刑事を定期的に代えたり、キャストを一新するなど戦略におごりがない。

 かつての藤田まこと主演「はぐれ刑事純情派」といい、テレ朝は刑事もののシリーズ作では独壇場。今秋、他局はすでに息切れ状態のドラマばかりだ。 

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗