“伝説のマフィア”末裔が語る 日本ヤクザの風習と高倉健

公開日: 更新日:

 洋の東西でアンダーグラウンドの世界に身を置いたマリオ氏だが、日本のヤクザ社会独特の風習には驚いたという。

「不始末があると小指を詰めるというのを知らなくて、最初はみんな大工仕事をしていて誤って指を落としたと思ってたんだ。それにしては多いなあと(笑い)。一緒に露天風呂に行ったときは全身の入れ墨にも驚いた。マフィア社会はピアスや入れ墨を入れる風習はないし、口ひげもカストロを崇拝するコミュニストと疑われるからNGだったしね」

 日本語を学習するために日本映画をよく観賞したというマリオ氏。中でもお気に入りは高倉健の作品だった。

「彼はサムライです。銀座の三越の2階の喫茶店で偶然にお会いして話をした記憶は忘れられません。亡くなる数年前に目黒通りで健さんが運転するポルシェを見かけたこともありました。並走して信号待ちの時にウインドーを下げて挨拶しようと思ったら私の車が大阪ナンバーのベンツだったからか、思いっきりアクセル踏んで走り去っていったこともありました(笑い)」

 現在は日本人の妻と結婚し、穏やかな日々を送るマリオ氏。すでに自伝には映画化オファーが殺到している。

「私の役を演じるなら誰が適役だって? アンディ・ガルシアなら最高だね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”