小田桐誠
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小田桐誠立教大学・武蔵大学非常勤講師

1953年青森県生まれ。出版社勤務を経て79年から著述業に専念。著書に「ドキュメント生協」「消えたお妃候補たち」「PTA改造講座」「テレビのからくり」「NHKはなぜ金持ちなのか?」など。07年9月から15年3月までBPO「放送と青少年に関する委員会」委員を務める。

和田アキ子 おまかせ流気配りと暴走にはブレーキが必要

公開日: 更新日:

診断結果は…【可】

 愛称の“アッコ”がそのまま番組タイトルになった、TBS系日曜の「アッコにおまかせ!」。スタートは85年だから、彼女の人生の半分近い歳月になる。「アッコ」といえば「おまかせ」、「おまかせ」といえば「アッコ」と言っても過言ではないが、お任せしていいのかなと感じる瞬間も結構ある。

 1日は菊池桃子に対するストーカー行為を繰り返してきたタクシー運転手の事件が話題に。アッコは「自宅のちょっと手前で降りる(それから少し歩く)のがいい」と芸能界の女性に的確なアドバイスを送った後、「タクシーの運転手さんがみんな悪いわけではない」とフォローした。これはアッコ流の気配り。未成年女性とアルコールを飲んだとして謹慎していたNEWS・小山慶一郎の仕事復帰については「本人が猛省していると言ってますしね」とコメント。アッコが所属するホリプロや吉本興業などと並ぶ大手芸能プロ、ジャニーズ事務所に対するこれも気配り。おまかせ流、視聴者はどう感じるだろうか。

 暴走気味だったのは先月17日、紀州のドン・ファンの死亡事件。「報道を見る限り不思議なことばかり。(たとえば)ドン・ファンの年下妻は主人とか夫と言わないで、社長と呼んでいますよね」と年下妻を疑問視。ギリギリの表現という気がしなくもない。ただ、こういうケースは拙速は禁物。番組には弁護士の三輪記子が出演していてコメントはなかったが、ひやひやしたやりとりだった。

 和田そのものは、もはや修正不可能である。気配りが行き過ぎだったり暴走しそうな時に、ブレーキをかける存在も必要だろう。

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