友人の一言で 志茂田景樹さんが作家を決意した3つの出来事

公開日: 更新日:

 作品を応募したら2次予選までいきました。一生懸命やれば、もしかすると数年後にモノになるかなと思い、新人賞への応募を続けました。

 最後に僕の背中を押したのは三島由紀夫自決事件です。三島のニュースを見て衝撃は受けたのですが、日本は平和なのにこんなことをしてどうするの? といった、どちらかというと批判的な気持ちで見ていました。

 ところが、例の彼は哲学青年だから、新宿だったか飯田橋のバーに僕を呼び出し、文学論や三島の話をして息巻いていました。彼には三島への強い憧れがあって、興奮していました。話し込んでいるうち時間が過ぎ、そろそろ帰ろうかなという時に、「君は直木賞を狙えよ、僕は芥川賞を取るから」と言われ、別れたんです。そのセリフが作家になると気持ちを奮い立たせてくれました。

 これが僕が作家になる3つの瞬間です。それから新人賞を取るまでに6年、直木賞を受賞するまで4年かかりました。彼の名は草間洋一さんといいます。現在、文明工学研究家として活動されています。

 (聞き手=稲川美穂子)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    CMや配信で復活の兆しも…「のん」が干された決定的な理由

  2. 2

    朝ドラヒロイン待望論も納得 清原果耶の“なり切り演技力”

  3. 3

    ミスコン女王にも冷ややかな目…土屋炎伽を待つ不穏な未来

  4. 4

    一気にレギュラー3本消滅 有吉弘行は賞味期限切れなのか?

  5. 5

    夕方ニュース枠はホラン千秋に軍配 カトパンは何が不足か

  6. 6

    10億円損失がSNSで話題 FXトレーダー・アキラ氏を直撃<3>

  7. 7

    田原俊彦が干された真相…「BIG発言」だけではなかった

  8. 8

    元手100万円が6年で“億り人” お笑い芸人はなぜ投資家に?

  9. 9

    「いだてん」で懲りず? 吉沢亮主演のNHK大河もなぜ近代史

  10. 10

    “ライバル”を蹴散らして進次郎を射止めた滝クリの恋愛テク

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る