俳優・寺泉憲さん 水谷豊&伊藤蘭の結婚で話題になった1枚

公開日: 更新日:

 ダンディーで、二枚目だけでなく、コミカルな役もこなす寺泉憲さん(71)。最近はジャズライブも精力的に行っているが、とっておきの写真は……。

  ◇  ◇  ◇

 独身の僕が唯一、式を挙げた時の写真、それがこれです。まだ若いでしょ? それもそのはず、今から34年も前、37歳の時ですからね。

■大ヒットした「オレゴンから愛」で共演

 どうして伊藤蘭さんと腕を組んでるのか。実はこの写真はフジテレビで放送されたドラマ「オレゴンから愛’85」のワンシーンのオフショットなんです。このドラマは前年の10月から12月まで米オレゴン州を舞台に全13回シリーズで放映された「オレゴンから愛」の続編。主人公の少年が両親を事故で亡くし、オレゴン州で農場を経営している日系米国人の叔母夫婦(古谷一行と木の実ナナ)を頼って渡米。大自然の中で成長していくヒューマンドラマです。

 脚本を担当したのは長渕剛さん主演のドラマや映画で知られ、映画監督でもある黒土三男さん。ホームドラマからコメディー、時代劇までオールマイティーにこなす名作家です。

 僕は古谷さんの弟役。顔は日本人だけど生まれたのがオレゴンのため、日本語は片言でしか話せないという設定でした。おかげさまで84年版が高視聴率を叩き出し、スペシャルドラマとして85年版も制作することになったんです。前シリーズは伊藤蘭さん演じるキャビンアテンダントと、婚約したところで最終回。そして本作で結ばれたわけです。

 結婚式のシーンは現地のカトリック教会で行われ、当日は快晴に恵まれました。幸せいっぱいの2人の門出にピッタリです。当日はスタッフだけでなく地元の人たちにもエキストラになっていただき、ライスシャワーを浴びたり、お約束の空き缶を引きずるブライダルカーでハネムーンに出発したり。通りすがりの方の中には本物の結婚式だと思った人もいらして、随分とはやし立てられたものです。僕にとっても思い出深いロケでしたね。

 こんな思い出話をすると、「もしかしたら寺泉は蘭ちゃんのことを本当に好きで、いまだに忘れられないから秘蔵してたんじゃないの?」って誤解されるかもしれませんね(笑い)。

 水谷(豊)さんや伊藤さんのファンに一言申し上げると、それは断じてありません(笑い)。「オレゴンから愛’85」の放映から4年後の89年、この挙式シーンがワイドショーで取り上げられ、ちょっとした話題になったから、今でも持ってるんですよ。

 というのは、89年1月に、水谷さんと伊藤さんがハワイの教会で身内だけで電撃結婚されました。ビッグネームだけに、テレビやスポーツ紙、雑誌は結婚式の写真が欲しい。ところが、外部には一切、出ませんでした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”