劇団チョコレートケーキ「一九一一年」 明治時代から変わらない「忖度政治」への痛烈に批判

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 このところ進境著しい古川健(劇作家)、日澤雄介(演出家)のコンビが10年前に初演した作品だが、この間に進んでしまった立法の劣化、行政の腐敗、司法の無力化という時代の流れから、物語がはらむテーマ性がさらに深化してしまった。

 舞台は人々が自由を謳歌した大正デモクラシーの時代。その汚点ともいえるのが「大逆事件」だ。

 社会主義者、アナキストらが天皇暗殺を企てたという事件で首謀者とされた幸徳秋水、管野須賀子以下12人が死刑、12人が特赦で無期懲役、2人が有期刑となった。

 処刑が終わった17年後の1928年に、事件当時、捜査を担当した小山松吉検事総長が思想係検事会でこう述べた。

「証拠は薄弱だが主義者を一掃するために法律を超越して処分しなければならなかった」と。

 この証言でも明らかなように、大逆事件は明治政府のでっち上げ事件だった。

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