ラリー遠田
著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで」(光文社新書)などがある。

「もう中学生」は有吉弘行の評価で再ブレークした“笑いのスナイパー”

公開日: 更新日:

 もう中学生は、子供向け教育番組の「おにいさん」のような底抜けに明るいキャラクターで知られるピン芸人だ。イラストを描いた段ボールと手製の小道具を使った不思議な世界観のコントを得意としている。

 彼は十数年前にそんな段ボール芸で注目され、「爆笑レッドカーペット」など数々のネタ番組に出演していた。だが、ネタ番組のブームが落ち着くとともに、テレビに出る機会も激減してしまった。

 ところが、昨年あたりから再びバラエティー番組で見かけることが増えてきた。ゴールデン番組の「オトラクション」ではナレーションを担当しているし、「もう中学生のおグッズ!」という冠番組も始まった。

 彼が再評価されるきっかけのひとつになったのは、2020年に有吉弘行のラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」にゲストとして出演したことだ。

 パーソナリティーの有吉は、もう中学生のことを「もうTHE中学生」と呼んで持ち上げて、次々に話を振っていった。もう中学生は発言の一つ一つに彼独自の「角度」がついていて、ハマるとクセになる魅力がある。有吉はそんな彼のことを心底面白がっていた。

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