平手友梨奈「六本木クラス」、長濱ねる次期朝ドラで欅坂46両雄がドラマ界に本格復帰!
平手&長濱 本格的に地上波ドラマ界へ!
元欅坂46の平手友梨奈(20)が今月10日、22年7月期放送のドラマ「六本木クラス」(テレビ朝日系)に出演することが番組公式サイトで発表された。
同じく元欅坂46の長濱ねる(23)も自身の地元・長崎の五島列島を舞台とした22年度後期放送予定のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」に出演することが先月発表されている。欅坂46のツートップとも言われた2人が、それぞれ別の作品ながら、22年下半期、本格的に地上波ドラマ界に並び立つ。
2人のドラマ出演初期を振り返ると…
2人の演技デビューであるドラマ1作目と2作目は欅坂46が総出演した16年放送の「徳山大五郎を誰が殺したか?」(テレビ東京系)と2017年放送の「残酷な観客達」(日本テレビ系)だ。今でこそ2人のパブリックイメージは、優等生の長濱と、我が道を行く平手といったところだろうが、ドラマでは当時のグループ内での役割に準ずるような役柄を演じていた。
最年少ながらエースとしてグループを牽引する立場にあった平手は、どちらのドラマでも主人公として、座長として、毅然と周りのメンバー(クラスメイト役)を引っ張っていくキャラクターだった。
一方、欅坂46の1期生として一人だけ遅れて参加した長濱は、常に平手演ずる主人公らをミステリアスな雰囲気で惑わせたりする、“魔性の女”として物語を引っ搔き回した。
一見、か弱く、清楚で従順そうな長濱が、何を考えているのか分からないけれど魅惑的に主人公の心を揺さぶってくる様を見て、将来的に“魔性の女役といえば長濱ねる”とさえ言われるのではないかと期待していた。
“みんなが思い描く長濱ねるちゃん”
その後、欅坂46の楽曲の主人公に憑依し表現力を高めていった平手は、グループ在籍時の演技仕事としては、18年に1度だけ映画「響 HIBIKI」に主演し、日本アカデミー賞新人俳優賞など数々の賞を受賞した。
この頃には平手は欅坂46の代表曲の一つである「不協和音」などを経て、作品へのこだわりが強く、笑顔が少ない“クールで孤高の天才”といったような現在に通じるイメージを持たれるようになっていた。それが、映画の主人公・響と非常にマッチしていた。
一方、長濱は18年の2話完結ドラマ「七夕さよなら、またいつか」(日テレ系)で、純粋で恋愛に一途な女性を演じた。当時の長濱は本人が戸惑うほどに、優等生アイドルの筆頭格になっており、このドラマの役は“みんなが思い描く長濱ねるちゃん”を具現化したようだった。
まさかの欅坂46卒業
19年の単発ドラマ「かんざらしに恋して」(NHK BSプレミアム)ではどこかスレていて、“腹黒い”設定のバイト店員役だった。一流の俳優陣に囲まれ、今後の演技仕事への抱負を熱く語っていた長濱だったが、このドラマの放送直後に欅坂46卒業を発表。その後の進路が不透明なまま一時引退状態となり、「あの演技への意気込みはなんだったんだ!?」と大いに惑わされた。
欅坂46から着実にステップアップ
長濱が欅坂46から卒業したおよそ半年後、平手は20年にグループを脱退。以降、昨年末までに、映画「さんかく窓の外側は夜」、「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」、ドラマ「ドラゴン桜」(TBS系)、「風の向こうへ駆け抜けろ」(NHK総合)と幅広い役柄を熱演し、着実に女優としてステップアップしてきた。
その間、長濱は「七夕さよなら、またいつか」の伏線回収かのごとく20年の七夕の夜に、ドキュメントバラエティ番組「セブンルール」(フジテレビ系)で約1年ぶりに芸能界に復帰。しばらくはそうしたタレント活動をメインにしていたが、今年2月に突如、「君と世界が終わる日に 特別編」(日テレ系)で単発ながらドラマに出演した。
朝ドラ初出演で長濱の演技は?
長濱はこのドラマの中で、そして平手は少し先に「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」の中で、それぞれ従順に従ってきた地位のある男性に対し、復讐のために銃口を向けるシーンがあった。大人への反抗を歌っていた欅坂46時代がオーバーラップするように、芯のある一人の人間として自立していく様は壮観だった。
長濱はこの単発ドラマ出演を助走として、22年後期朝ドラという大きな仕事に臨むことになった。ヒロインの祖母が作ったジャムを店で売る店員役で、“みんなが思い描く長濱ねるちゃん”のような人物になるか、はたまた人々を惑わす魅惑的な人物になるか、いずれにせよ楽しみだ。
韓流リメイク「六本木クラス」への風当たり
一方、平手は昨年12月に「風の向こうへ駆け抜けろ」で主演を務めて以来、今年1月~2月に配信されたYouTubeでのWEBドラマ「メゾンハーゲンダッツ -8つのしあわせストーリー-」を除くと、途切れることなく続いてきたメジャー作品の撮影情報が公には無かった。だが、ようやく半年振りの地上波ドラマへの出演が発表された。
それも、世界中で大ヒットした韓国ドラマ「梨泰院クラス」の日本オリジナル版である「六本木クラス」で、Wヒロインの1人としての出演だ。
平手のキャスティングは原作者の推薦から
一般的に、人気作品の「リメイク」や「実写化」に対してはどんな俳優に対しても、やたら声高な“原作ファン”が厳しい目を向けることが多いが、平手の場合は原作者が「響 HIBIKI」を見ていた上で推薦し、番組プロデューサーの思惑とも合致しての出演となる。
天才で自己中ながら、想いを寄せる男性には健気なインフルエンサーという難しい役どころだが、これまで作品によってカメレオンのように表情を変えてきた平手の新境地に期待したい。