「東出昌大の再婚を叩いたら負け」なのか? SNS社会は彼に試されている…

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コクハク

ゲス不倫の末の離婚から4年、元女優との授かり再婚

【「残念プロフェッショナル」の流儀】

 2015年1月、朝ドラ『ごちそうさん』で夫婦役を演じた杏と結婚して3人の子を授かるも、映画『寝ても覚めても』で共演していた唐田えりかとの不倫が発覚し、2020年8月に離婚した東出昌大。

 そんな彼が8月27日、山小屋で共同生活をしていた元女優との授かり婚を発表し、世間を大いに賑わせています。コラムニストでカウンセラーでもある堺屋大地さんは、彼のことをどのように分析しているのでしょうか。

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  ◇  ◇  ◇

東出昌大(俳優・モデル、36歳)

数々のゲス報道からバッシングを受ける
 もちろん結婚・妊娠という幸せな発表に祝福の声も多くありましたが、それ以上にバッシングが飛び交ってしまった東出昌大様。

 彼を叩きたくなる理由や人々の心理はよくわかります。

 真偽は定かではありませんが彼に関する過去の報道では、結婚生活中に杏さんへモラハラしていたとか、一度は唐田さんと別れたのに自ら復縁を迫って不倫関係を戻したとか、杏さんへまっとうな額の養育費が支払っていないとか…。

 そんな報道が飛び交ってゲス感が際立っていましたので、彼に不快感を覚える人が多くても仕方ありません。

 さらに極めつきとして、今年5月19日放送の『世界の果てに、東出・ひろゆきを置いてきた』(ABEMA)内で、東出様はこんなことを語っていたのです。

「再婚しない宣言」をしていたのに

「(今は)誰ともお付き合いしていない」

「もしうちの娘たち・息子が大きくなったときに、『お父さんのところにいつでも来ていいよ』って言える親父でいたいんですよ。だから新しい家庭を持つとか全然考えてないですね」

 つい3、4カ月前の番組で“再婚しない宣言”。…をしていたのにも関わらず、舌の根の乾かぬうちに堂々の再婚宣言。

 杏さんとは夫婦ではなくなったものの、3人の子にとっては一生父親なんだという真摯な覚悟が垣間見えて感動したという人々からすれば、あまりにも前言撤回のスピード感がハンパなく、裏切られた気分になったのは想像に難くありません。

 東出様のこうした言動を振り返ると、まるで自らガソリンを撒き散らして、SNSなどで炎上することを煽っているかのように思えるほどです。

我々は東出昌大に試されている…

 しかし、です。

 実は東出様はSNS社会に一石を投じ、我々を試しているのではないでしょうか?

 前述したように、東出様をついついディスりたくなる報道が山ほど出ていましたし、彼自身も“再婚しない宣言”といったわざわざ燃料を投下するような発言をしていますが、そもそも不倫は犯罪行為ではないし、当事者間の問題でしかありません。

 家庭を壊された杏さんやお子さんらが東出様に激おこするならばわかるのですが、世の中のほとんどの人が実被害を受けたわけではない部外者です。

 百歩譲って不倫スキャンダルのときに彼を叩くだけならまだしも、本来はその門出を祝うべき結婚・妊娠という幸せな報告を聞きつけて、叩いてしまうのは…。

 もうお気づきかもしれませんが、いまは「東出を叩いたら負け」という状況。

 ですからもしかすると東出様は、破天荒な言動の数々を“エサ”にして、メタ視点で「僕の結婚を祝えますか? それとも叩きますか?」と大衆に問いかけているのかもしれません。

 要するに、我々は東出様から人間性が試されているのです。

東出は“極限の人間性を試すプロフェッショナル”

 彼はいまのSNS社会を、結婚という吉報さえも炎上するような末期状態になってしまっていることを、とても憂いているのではないでしょうか。

 きっと、誹謗中傷が止まないこの殺伐とした世界を変えたい一心で、自らがゲスやクズだと不名誉なレッテルを貼られるのも覚悟のうえで、SNS社会に警鐘を鳴らしてくれているのです。

 そう、東出様は“極限の人間性を試すプロフェッショナル”に違いありません。

(堺屋大地/コラムニスト・ライター・カウンセラー)

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