自宅マンションから飛び降り自殺したポール牧の苦悩

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ー2005年4月ー

「指パッチン」の芸などでお茶の間に親しまれ続けたポール牧が突然、飛び降り自殺したのは2005年4月のこと。晩年は出家して茨城県の寺の住職に納まっていただけに、だれもが驚いた。

 22日未明、西新宿の街にドシンという鈍い衝撃音が鳴り響いた。付近を通りかかっていたタクシーの運転手は歩道に血まみれで倒れている男性を発見。慌てて通報して男はすぐ救急車で病院に搬送された。足から落ちたようで顔はほぼ無傷だったが、全身の打撲がひどく、2時間後、死亡が確認された。男性はこのマンションに住むポール牧(享年63)。

 9階にある部屋の窓は開いたままで手すりに乗り越えた跡があった。メールがすべて消去された携帯電話が残され、遺書もなかったが、自殺と断定された。

 かつての相方、関武志や三波伸介、東八郎などが次々と物故する中、ほとんど最後の世代の浅草の軽演劇界の生き残り芸人だった。キザな風貌やホラ話の話芸で人気を博した。しかし、その人生は波乱に富んだものだった。41年に北海道の寺の息子として生まれ、10歳で出家得度。12歳の時から父に代わり、住職代理を務めるも、17歳の時にコメディアンを目指して上京した。

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