95歳で天寿全うした小森のおばちゃま「菊池寛との武勇伝」

公開日: 更新日:

―2005年1月―

 92歳で亡くなった森光子と同様に、長期療養の末に95歳で他界したのが「モアベターよ」の決めゼリフが人気で、「おばちゃま」の愛称で親しまれた映画評論家・小森和子。1995年、やけど事故を起こして以降は体の衰えを隠せなくなり、05年1月9日未明に呼吸不全で天寿を全うした。

 95年3月4日のことだった。小森は都内の自宅マンションで転倒事故を起こすが、その場所が温風ヒーターの前。熱風が吹き出す場所で動けなくなった小森は左頬、左腕にやけどを負った。3週間で退院したものの、車椅子が手放せない生活となった。翌年1月には映画評論家を引退、その後は寝たきりの生活になったと伝えられた。亡くなる前は言葉も出ないような状態だったという。

 しかし、やけど事故の退院直後に車椅子でカナダ旅行するなど、小森は晩年も活動的だった。当時、知人に電話で「私まだまだ恋をしたい」と言うなど男性関係にも意欲を見せていた。生涯1000人切りが目標だったという小森の艶話は多く、この点でも森とは共通する。

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