槙原敬之 同居人と一緒に薬物で逮捕された後の“思わぬ余波”
―1999年8月―
「どんなときも。」を筆頭に、ヒット曲を連発した槙原敬之が覚醒剤取締法違反で逮捕されたのは1999年8月。芸能界を揺るがしたトップアーティストの逮捕劇だった。
8月26日、朝9時を過ぎたころ、南青山にある槙原敬之(当時30)の自宅マンションを4人の捜査員が訪ねた。オートロックのインターホンで呼び出された槙原は素直に捜査員を自宅に入れ、捜査員はソファのカバーに隠されたペンケースを発見する。中には覚醒剤約1グラムが。槙原は「すみません」と容疑を認めて覚醒剤取締法違反で逮捕された。
この段階では事件は伏せられたが、4日後に逮捕が明るみになり、所属事務所は素早く対応して9月から予定されていたツアーの中止と無期限の活動停止を発表。槙原は事務所を通じて「ごめんなさい。何よりもいままで応援してきてくれて、コンサートツアーを楽しみにしていてくれたファンの皆さんに……。もう本当にどのような処分も受ける覚悟です」とコメントした。