(1)抗うつ薬で衝動飛び降り…ささいなことに切れて人生転落

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「15年も前だけど、思い出すと、ぞっとする」

 関西在住の女性は、心療内科クリニックから処方されたパキシルという抗うつ薬を服用していた。

 マンションの部屋でマッコリを飲みながら友人と電話で話していると、何がきっかけなのか腹が立って、「死ぬわ」とマンション5階の高さのベランダから飛び降りた。運良く階下の窓枠に足がひっかかり、外壁の飾りをつかんでいた。

 路上の人が通報してくれたのだろう。パトカーで駆け付けた警察官が網を広げながら「落ちたらあかんでぇ。頑張ってやぁ」と声をかけてくれた。薬とアルコールの効果なのだろう。泥酔してへらへらしているような状態で恐怖心はなかった。「もう、しんどい。落ちてもいいですかぁ」と言った瞬間、部屋に踏み込んできた警察官が、女性を引っ張り上げてくれた。

 女性は関西の名門大学を卒業して、大手IT企業でシステムエンジニアとして働いていた。不妊を姉に責められ34歳でうつになった。

 夫の勧めで、近くの心療内科クリニックに通った。抗うつ薬や睡眠薬を処方されたが良くならず種類や量が増えた。薬の影響で、会議中に寝たり、仕事場や玄関で倒れたりして会社を辞めた。

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