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総合診療医の育成

 専門医制度改革が進められています。今年から、日本専門医機構がスタートしたのもそのひとつ。専門医の認定などを行う第三者機関として、期待されています。

 しかし改革の最大の目玉は「総合診療医」の創設です。総合診療医とは、内科を中心に、さまざまな病気に対応できる、ゼネラリストの医師のこと。医師の専門化が進み過ぎた結果、自分の専門外の病気には、対応できないし、興味もないといった医師が増えてしまいました。その穴を埋めるのが総合診療医というわけです。

 ただし実態としては、欧米の家庭医や、プライマリー医を強く意識したものになっています。内科、小児科、救急の初期診療ができ、老人医療にも対応できる能力が求められています。昨今の病気事情を反映して、精神科の初期診療も加えるべき、という意見もあります。

 ゼネラリストを、専門医として認定するのですから、言葉の矛盾が生じます。そのため、「総合診療専門医」とはせずに、この名前に落ち着いたという次第です。シンプルに「総合医」のほうがいいという意見もあります。が、いずれにしても、基本分野としては19番目の専門医として、制度に組み込まれることになっています。

 総合診療医の研修の詳細は、今年度中に決まり、2017年度から、養成が始まる予定です。

▽長浜バイオ大学・永田宏教授(医療情報学)

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