88%の確率でM7発生 巨大地震と「酉年」の不吉ジンクス

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 来年2017年は「酉年」。株式相場の世界には「申酉騒ぐ」という格言があるが、実際、酉年には災いが起きている。自然災害の歴史をひもとくと、ショッキングなデータにぶち当たる。

 1900年以降に発生した地震による死者・行方不明者数を調べると、ワースト10のうち2つが酉年に起きた地震。33年の昭和三陸地震(3064人)と、45年の三河地震(1961人)だ。

 それだけじゃない。別表の通り、酉年は57年を除き、毎回マグニチュード7規模の地震が起きている。88%の確率だ。犠牲者10万人超の関東大震災が起きた亥年(23年)と並んで、巨大地震のリスクが最も高い干支のひとつなのだ。

 ちなみに、地震以外にも、45年には3000人を超える犠牲者を出した“昭和3大台風”の枕崎台風が発生している。

 武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)がこう言う。

「地震学の見地からも、酉年が地震の多い年回りであることに関心があります。地震が起きやすいサイクルという可能性も否定できない。雨の降り方や海の潮汐、月の満ち欠けと同様、関連性を調べる価値はあります。特にここ数年は西日本で直下型地震が増えていますし、南海トラフの地震は要注意です」

 来年の酉年から1年はさんで亥年。関東大震災だけじゃなく阪神・淡路大震災、伊勢湾台風などが襲った年回りだ。緊張は続く。しばらくは巨大地震に備えておいた方がいいかもしれない。

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