日刊ゲンダイDIGITAL

  • facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

芸能人にも無効の仮処分 「パワハラ解雇」の高いハードル

 俳優の細川茂樹さん(45)がマネジャーへのパワハラで事務所に契約を解除された一件は、東京地裁が細川さん側の訴えを認め、解除無効の仮処分を出した。

「具体的な事情が説明されず、解雇権の乱用だ」との主張が通った格好。事務所側は「土下座させられた」「頭を踏みつけられた」と話しているが、証拠は不十分だったのだろう。

 企業内にもパワハラはある。突然怒鳴られたり、人格を否定されるようなことを言われたり……。それで上司の名前を「一生許さないノート」に書き留めたサラリーマンは少なくない。

 ただ、個人事業主の芸能人でさえ、「クビ」は簡単に認められないのだ。いくら部下から訴えがあり、問題行動があると分かったとしても、会社が社員を「パワハラ解雇」するハードルは高い。企業法務に詳しい弁護士の中島章智氏は、「悪質性と継続性に加え、会社側の警告を聞き入れなかったという3要素について証拠が揃っていないと、裁判になった場合にひっくり返される恐れが強い」と指摘する。パワハラ行為がどんなものだったのか。それがいつから始まって、どんなふうに続いたのか。だれもが「これはひどい」と判断するような、具体的な証拠が必要なのだ。その上で、二度としないように注意していた、という事実もなければダメだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事