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周来友
著者のコラム一覧
周来友ジャーナリスト、タレント

1963年、中国生まれ。87年私費留学生として来日、95年に東京学芸大学大学院を卒業。「週刊新潮」「週刊文春」などに中国事情について執筆するほか、「ここがヘンだよ日本人」(TBS系)、「なかよしテレビ」(フジテレビ系)、「未来世紀ジパング」(テレビ東京系)などバラエティーやワイドショーにも出演。

いわくつきの店の経営権をすぐさま格安で買い取った商才

「快活林事件」当時、まだ大阪のラーメン店でバイトしていたRママは、「S」が格安で売りに出されるという情報を友人から聞き、大胆にも店の経営権を買い取ろうと思いついた。

「接客のノウハウは2年間のアルバイトで習得した。チャンスだ……」

 そう考え、のちに夫となる日本人男性から600万円という大金を出資してもらったのである。かくしてママに収まったRはあえて店の名前を「S」のままにした。2階建ての店舗は狭くて壁一面が油まみれ。お世辞にもキレイとは言えなかった。それでも毎月10万円の激安家賃は、素人の経営者にとってどれほどありがたかったか。

「凶悪事件の犯人たちが出入りしたいわくつきの店だったけど、歌舞伎町界隈、特に新宿を拠点として商売をする中国人の間では大人気でした。客の大半は同胞の上海人ばかり。彼らを引きつけるため、ママは店で上海本場の家庭料理の味を再現しようとした。東京の高級中華料理店に派遣されてきたベテラン中国人コックを、月給80万円という破格の報酬で引き抜いたと聞いています」(ママと旧知の中国人クラブ経営者)

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