奥野修司
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奥野修司ノンフィクション作家

大阪府出身のノンフィクション作家。2006年、「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著書に「ねじれた絆」「魂でもいいから、そばにいて」などがある。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「怖い中国食品、不気味なアメリカ食品」(講談社文庫)も。

いずれパンデミックも…人は豚の耐性菌に感染しやすい

公開日:

 豚の耐性菌で浮かぶのは、MRSAではないだろうか。黄色ブドウ球菌が耐性化したもので、感染すると肺炎、発熱、咳、痰、敗血症などがあらわれ、抵抗力が弱いと重篤になる。

 オランダで養豚業者の家族がそれまでと違ったMRSAに感染していることがわかったのが2004~05年だった。調べてみると豚由来だったという。その後(07年)、オランダで豚由来のMRSAが人間に集団感染して大きな問題になった。

 実際、心臓疾患のある子供が、MRSAに感染していたために手術が受けられなかったことも報じられている。最近では新種のMRSAも発見されて大きな問題になっているのだ。

 ところで、豚と人間は組織学的、生理学的に非常によく似ていて、遺伝子を操作すれば、豚からヒトへの臓器移植が数年以内に実現できるともいわれている。人間は豚の耐性菌に感染しやすく、人間の腸内にとどまりやすいのかもしれない。

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