田中幾太郎
著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

“新御三家”海城中学高等学校が取り組む「自ら考える教育」

公開日: 更新日:

「山椒は小粒でもぴりりと辛いという表現がピッタリ。派手さはないけど、とてつもない潜在力を秘めている学校だと思います」

 こう、母校を評するのは海城中学高校(東京・新宿区)のOBだ。1960年代まで海城高は都立高のすべり止めという位置づけだった。67年に学校群制度(82年廃止)が導入され、都立高は凋落。それに呼応するかのように、海城は中高一貫体制の充実を図り、進学校としての位置を固めていった。なお、2011年からは高校の生徒募集を中止し、完全中高一貫化を果たしている。

 海城が進学校として注目されだしたのは1984年。東大合格者数が19人と、初めて2桁を記録。80年代終わりころになると、都内私立中高一貫男子校の御三家(開成、麻布、武蔵)に対し、駒場東邦、巣鴨とともに「新御三家」と呼ばれるようになる。94年には東大合格者数全国8位と初めてトップ10入り。以降、トップ10の常連となった。

「その割にはメディアに登場することが少ないのが残念というか、海城らしい。地味なんですよね。目立てばいいとも思っていないんですが、同僚や取引先の社員と高校時代の話になって、僕が海城出身といっても、ピンとこない人のほうが圧倒的に多い。ちょっと寂しいですね」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず