なぜ私の邪魔するの?才色兼備な実姉をずっと恨んで生きてきた

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コクハク

【音大卒“才色兼備”な実姉の夫と略奪不倫】

「不倫」という言葉ができて、どれくらい経つのだろう。いまや石を投げれば「婚外恋愛者」に当たることなど珍しくない。

 しかし、その不倫相手が身内だったら――。

 しかも、実の姉の夫だったら――。

 今回、取材に応じてくれたのはH子さん(27歳クラブホステス/独身)だ。

 丁寧に巻かれたロングヘアと、目鼻立ちの整ったエキゾチックな美貌がひときわ目を引くグラマラス美女だ。鮮やかなブルーのミニワンピースから伸びた脚も美しい。

 しかし、彼女には幼少期からの深い悩みがあった。

 それは他でもない、2つ年上の姉の存在である。

 清楚で優美、才色兼備の姉の存在のせいで、H子さんはどれほど傷ついてきたか数知れないと唇を噛みしめる。

 一人っ子だったら……いや、せめて異性の兄弟ならば、ここまで比較されることはないだろうというほど、姉と比べられた人生だったという。

 容姿、性格、成績、そして恋――そんなH子さんが、長年の復讐ともいえる「姉の夫との不倫の実態」を語ってくれた。

姉はおとなしい品行方正な少女だった

――まずは、子供時代の姉妹のエピソードなどお聞かせください。

「姉とは容姿も性格もまったく逆ですね。私は目鼻立ちのくっきりした派手めの顔立ち。性格も勝ち気でサバサバ系、体育会系の活発な感じでしょうか。近所の男の子たちとも、平気でケンカをしていましたし(笑)。

 一方の姉は、子供の頃から読書やクラシック音楽が好きで、おとなしい品行方正な少女。学校の成績もいいので、先生たちからのウケも良かったですね。

 ルックスも、『深窓の令嬢』的な雰囲気です。サラサラの黒髪に、色白の肌と涼し気な瞳が、妹の私から見ても印象的。ファッションだって、私のような派手な格好はせず、白や紺のロングワンピースが多かったでしょうか。

 大人になっても雰囲気は変わらず、音大でピアノを専攻したせいか、エレガントでノーブルなオーラがほとばしっていましたね。卒業後、自宅でピアノ教室を始めた際も、両親は『親孝行な娘だ』と、とても喜んでいましたよ」

学生時代からモデル事務所に所属するも…

――続けてください。

「私は短大在学中からモデル事務所に所属していたので、卒業後もモデルを続けたんです。自由気ままに生きたいし、会社員には向いていないので。

 それに、実家に住んでいたこともあって、必死に生活費を稼ぐ必要はありませんでした」

両親に言い訳しつつも水商売の道へ

――失礼ですが、お姉さんと比較されておつらかったのでは?

「はい、確かに家族関係では面倒なこともありますが、家賃や光熱費、食事などのことを考えると、一人暮らしはとても考えられません(笑)。

 ただ、モデルだけでは食べていけないので、お決まりのように水商売を始めてしまって……。両親には、『モデルの仕事をとるために、クライアントとの飲み会に駆り出されるの』などと言い訳していましたね。はじめこそ朝帰りに口うるさかった両親も、しまいには何も言わなくなりました」

高校時代のトラウマ、姉の笑顔に恋人は…

――続けてください。

「恋愛はそこそこしました。高校時代から彼もいたし、短大時代、モデルの時も『遊び相手』には事欠かなかったかしら。というのも、私は『この人』と思ったら積極的にアタックするので(笑)。

 でも、大きなトラウマがあるんです。

 高校時代、初めての彼を実家に招いたんです。ちょうど実家の両親は親戚宅に泊まりでしたし、親密になるには最高のタイミングだと思って。

 でも、思わぬハプニングがあったんです。

 玄関先で、当時、音大生だった姉と鉢合わせたんです。

 姉が、『いらっしゃいませ、H子の姉です』と彼に優美な笑みを向けたんですね。

 とっさに彼を見ると、みるみる頬を赤らめて、ぼーっと見とれていたんですよ。それだけでもショックなのに、外出しようと家をあとにする姉の後ろ姿をあからさまに振り向いて見入ってしまって――。

 私の困惑など気にかける様子もなく、開口一番、『キレイで清楚なお姉さんだね』ですって。失礼しちゃうと思った瞬間、恋心が一気に冷めましたね。

 このあと、家で楽しむはずが、『ごめん、急に頭が痛くなったから、今日は帰って』と、冷たく帰しちゃいました。

どうして姉妹に? 姉の優しさと正義感にまた追い詰められ

 私も子供だったんですが、彼が姉に心奪われていると思うと、無性に腹が立って……でも、そんな彼以上に姉を憎みましたね。

 いや、憎むという表現は違うかな。どうして、姉妹に生まれちゃったんだろうという気持ちのほうが大きかった。

 と言うのも、幼いころから比較される私がいじけた顔をするたび、姉は両親や親せきに『H子ちゃんだって、頑張ってるよ』『H子ちゃんを叱らないで』って、守ってくれたんです。

 ええ、姉は心優しく、正義感が強いんです。

 だから、よけい始末が悪い。姉が性格の悪い美人だったらどれほど楽だったかしれません。でも、姉が私を守る言動をするたび、周囲はさらに姉の優しさを褒め、両親も『H子も、お姉ちゃんを見習いなさい』と激励のつもりでしょうが、私は責められているようでした。

 親の愛情を受けなかったわけじゃありませんが、やはり、苦しかったですね」

六本木での合コンで運命の出会い

――続けてください。

「苦しいけれど、親元から独立しようともせず、実家に甘えっぱなしだった私が、のちに姉の夫となる男性と出会ったのは、モデル仲間に呼ばれた合コンでした。その時はすでに、ホステスが本業となっていましたが、友人たちにはモデルということにしてもらって――。

 相手の男性陣はIT関係者。3対3のこぢんまりした食事会で、場所は六本木の気楽な創作イタリアン。IT系らしく、皆、小ぎれいな身なりでノーネクタイ。挨拶もそつなくこなして、笑顔も自然にできる、いかにも女性慣れしている3人でしたね。

 特に気になったのは、Rさん(32歳)。切れ長の目と長身のスタイルが韓流スターを思わせるイケメンでした。

 前述したように、私は肉食女子ですから、積極的にRさんと会話しましたよ。他の女友達にも『Rさん狙い』だと言わんばかりの勢いで(笑)。

 男性との会話は、ホステス業で慣れていましたし、グラスのお酒が無くなりそうになったら『次、何を飲みます?』とメニューを見せたり、料理を取り分けたり……。

食事会のあと、すぐにLINEが

 私は小さい頃から傷ついた分、『人の顔色を見る』ことに長けていましたから、Rさんがどのような話題に興味を持ち、どうしたら私に関心を向けてくれるのか、慎重に会話をしました。

 ビジネスや旅行やグルメ、出身地、小説、車、映画、海外ドラマなど、様々な話題を振ってみましたね。

 で、分析の結果、彼は洋画の話に食いついてきたんです。特に『007』シリーズが好きで、歴代のジェームズ・ボンドの演技やエピソードに詳しい。私も『007』は全作品を見ましたから、それはそれは盛り上がりました。

 そして、お決まりのようにLINEを交換したんですが、食事会がお開きになった時、化粧室に行くと、LINEに『この後、2人だけで話さない?』と、さっそくデートのお誘いが来たんです」

 続きは次回。

(蒼井凜花/作家・コラムニスト)

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