「今日はする?」夜の生活もまさかの指示待ち!“自分のない”恋人に面食らう女性
「どうすればいい?」 って聞かないで!
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷”“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。
【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】
美幸さん(仮名)は43歳のバツイチ女性。5年前に離婚して子どもを育てながら働くシングルマザーです。現在は交際3カ月になる4歳年下の彼氏・コウジさん(仮名)がいて、彼氏も5年前に離婚をしているバツイチ同士の恋愛です。
「バツイチ同士だから色々うまくいくかもって思って付き合い始めましたが、彼は年下だからなのか、なんでも私に『どうすればいい?』『どうしてもらいたい?』と尋ねてから行動をするので、交際3カ月目にして私はもう疲れとイライラが限界です。
自分で考えればわかるでしょと言いたくなりますし、何よりも夜の生活でもいちいち『どうしてもらいたい?』って聞いてくるので、なんだかムードもないし……。
もっと頼れる男性のほうがよかった…
デートで行く場所やその日に食べるもの、次回の旅行で行ってみたいところなど、何もかもぜーーーんぶ私に聞いてからじゃないと行動に移さないので、まるで子どもがもうひとりいるみたいな感じ。
私は頼れる男性のほうがタイプなので、今の彼と付き合ってしまったことはちょっと失敗だったかな……と思うところもあります」
仕事中でもお構いなし!
美幸さんは現在、テレワークと出社日のダブルスタンダード。テレワークの日にはフリーランスで仕事をしている彼氏が家に来ていることも多いそうです。
しかし、仕事時間と休憩にメリハリをつけたい美幸さんに対し、彼氏は美幸さんの家でダラダラと過ごし、ちょっとでも美幸さんの仕事の手があくと、「この後どうする?」「今日のご飯はどうする?」などと質問攻めにしてくるのでイライラすると言います。
真っ昼間から「する? しない?」
「私が心の底から『ないわ〜』と思うのは、夜の生活に関しても『今日はする? しない?』と、真っ昼間から質問してくること。そんなのその時になってみないとわからないって言っているんですが、『するなら何時くらいからする?』と、さらに質問してくるような彼なんです。
なんでも決まっていないと気が済まないというよりは、常に私の顔色をうかがって一緒にいるような感じがしますね。だから疲れます。
私は彼の“ボス”になるつもりはないので、そんな彼の質問に対してテキトーに返事をすることも多いのですが、私が彼に対して面倒がっていることすらも彼はちゃんと理解できていない気がします。
こんな付き合いを続けてきて、なんだかもう自分でもコウジさんのことが好きなのかがよくわからなくなってきてしまいました。最近では会ってもときめかないし、ぼちぼちお別れかなぁという気持ちに傾いているのも正直なところです」
まだ交際3カ月ながら、かなりイライラが溜まっていると口にする美幸さん。彼のスタンスがこのまま変わらないのであれば、相性が悪いと諦めて、早期に破局させたいと考えていると言います。
◇ ◇ ◇
彼にも何度か「このままじゃ居心地が悪くて無理」と伝えたそうですが、彼は美幸さんの言葉をあまり真剣に受け止めていないように見えるのだとか。では、恋人であるコウジさんは美幸さんとの関係をどう捉えているのでしょうか。
次回に続きます。
(並木まき/ライター・エディター)