“取り柄のない”自分の才能の見つけ方 手作りも副業も無理…深く悩まないで!

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コクハク

各地でイベントが盛んに

 コロナ禍以降、近場のイベントを楽しむ人が増えました。そのなかで伸びてきているのが、手作りのものを販売する市場的イベントです。
 自作のアクセサリーや絵画や本などの即売会が各地で開催されています。そしてそこには出会いもあるんだとか。

【内藤みかのあたらしいのがお好き】

 コロナ禍では、オンラインショッピングや宅配などを利用するしかなく、人々は対面でのやり取りに飢えていたのでしょう、ウイルスが落ち着きをみせてからというもの、さまざまなモノを販売するイベントが各所で盛んになっています。

 自分が作ったモノを販売するイベントとして有名なのは、年に2回開催される「デザインフェスタ」。東京ビッグサイトでは6500ものブースが並び、5万人以上が訪れます。

 筆者も以前、娘が出展したので手伝いましたが、開場前の長蛇の列を見て、こんなに楽しみにしている人がいるのかとビックリしたのを覚えています。

対面即売の楽しみ
 娘のブースには、多くの方が立ち寄り、ポストカードなどのグッズがどんどん売れていきます。なかには数千円もする原画を買ってくださる方も。しかも外国人でした。

 時には英語を交えながら作品の説明をしたり、何の素材で描いたのかという質問に答えたりという会話もみなさん楽しんでいました。

 東京のスーパーのレジでは、このようなのんびりしたやり取りはできません。昔の商店街のような温かな雰囲気に、とても癒やされました。

イベントを通じて新たな人間関係が生まれる楽しみも

 さまざまな品がずらりと並ぶ様子を眺めて歩くだけでも、お祭りのようで楽しめますし、販売されているものの多くは、ここでしか買えないような、あまり出回ってはいない品です。レアな品と出合い、それを自宅で楽しむのは、特別な気持ちよさがあります。

 SNSのQRコードが付いた名刺をブースに置いている人も多く、インスタをフォローして出店者のファンになれば、新作や最新イベントの予定もチェックすることができます。

 制作者同士が横のつながりを作ってコラボしたりと、イベントを通じた新しい人間関係が展開されています。

私は何を売ったらいい?
 こうした即売イベントは各地で広がっていて、コミックなどの書籍やアクセサリーだけでなく、ボードゲーム、占いや癒やしグッズなど、切り口も多様化しています。

 ここで新たな悩みを持つ人が出てきています。それは「私は何を売ったらいいの?」というものです。

 承認欲求の時代から、自己実現の時代へと移り変わりつつあるなか、販売できるものがある人を羨ましく思っている人がいます。

 販売以外にも、ヘアメークや歌など、お金に換えることができる技術がある人を見ても「副業ができていいなあ。でも私には何も…」と感じるのだとか。

自分の才能の見つけ方

 確かに最近では、普段の仕事以外に「自分はコレ」と言えるディープな趣味を持つ人が急増しています。「サークル」を結成し親しい仲間と即売会に出展するなど、楽しく世界を広げるケースが多いのです。中にはこうした活動がきっかけで恋愛に発展する人もいます。

 流行りの場所でのオシャレな画像を投稿すれば“いいね!”がたくさんもらえましたが、最近は、自分が0から作った何かを世に出して楽しむ流れが起きています。

 大勢に“いいね!”がもらえなくても、分かってくれる誰かが喜んでくれればそれで満足できるのです。

 副業をする人も増え、本業以上に稼ぐ人も出ています。普通に会社で働くだけでいいのだろうかと焦る人が出るのも当然です。けれど、最初から無理して何かを作る必要はありません。

 最初はいいなと思うクリエーターのファンになったり、お手伝いをするところから始めてもいいのです。

それが好きかどうかで判断を
 私も急いで何か作らなくては! と自分を追い詰めなくても大丈夫。何かを作る才能の人もいれば、マネージャーや会計の才能がある人もいます。

 自分がいちばん得意なものや好きなものを探し、それをうまく生かすことを考えればきっと毎日は楽しくなるし、誰かのお手伝いなどで関われれば仲間もできるはず。

 何かのクリエーターにならなくては! と悩んだ末に、高いお金を払ってオンラインスクールでデザインなどを学び始める人がいます。

 デザインが好きならばいいですが、好きではないのなら、それは本当の自分ではないはずです。シンプルに「それが好きかどうか」で判断することをおすすめします。

(内藤みか/作家)

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