あのレベルで“インフルエンサー退職”できるなら…失敗するアラフォー「発信=スキル」なる大きな勘違い

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コクハク

“インフルエンサー退職”した友達に触発され…

 普通の会社員を続けることに不安を感じる女性が増えています。周囲に自分の才能を活かして稼いでいるがいると、「自分も何か発信したい」と焦ってしまうのです。

 今回は、特別な何かになりたくて失敗したアラフォー女性の話をお届けします。

【内藤みかのあたらしいのがお好き】

 アラフォーのKさんは、大学卒業後に商社の一般事務として職を得て、そのまま10年以上。職場に大きな不満はないものの、自分は定年を迎えるまでここで働いていいのだろうか、人生に満足できるだろうか、と不安を抱いていました。

 そこに大学時代の友人から会社を退職したという連絡が入ってきました。

 インフルエンサーとして数万のフォロワーを抱え、配信での投げ銭やPR案件などで十分な収入を得られるようになったので、退職して専業でやることにしたというのです。


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「私も才能で稼ぎたい!」と刹那的に退職決意
 これを聞いてKさんは焦りました。同じように定年まで会社員として働くと思っていた友人がいきなりキラキラした世界で生きていくというのです。

 しかも会社時代の収入よりも多い額を稼いでいるのだとか。Kさんは「私もインフルエンサーになって退職する!」と瞬時に決意しました。

 友人はオシャレなカフェの情報を発信し、人気を得ていました。これなら自分にもできると、Kさんはマネしたアカウントを作り、早速投稿を始めたのですが、フォロワーは全然増えません。

 1円も稼げないどころか、何軒ものお店に撮影に行かなくてはならないので外食費がかさむ一方。収支はマイナスになってしまったのです。

自己投資したセミナーで初日につまずく

 焦ったKさんは、インフルエンサーになる方法をレクチャーしてくれるオンラインセミナーに申し込みました。数十万円かかりましたが、これで稼げるようになるのなら安いものだと思ったのです。

 しかしKさんは、セミナー当初からつまずいてしまいます。

 セミナー運営側に初日に「あなたは何について発信したいですか?」と聞かれ、Kさんは答えられませんでした。お金が稼げればなんでもいいと思っていたのです。

 しかし他のセミナー参加者はファッションなり旅行なり、自分なりに大好きで発信したいネタを持っていました。

インフルエンサーは簡単に稼げる世界ではない

 Kさんのように、才能で稼いで会社員を退職したがる女性が急増しています。しかし簡単そうに見えても、インフルエンサーとしてお金を稼ぐためには相当な努力や時間が必要です。

 筆者もインスタのフォロワーが1万を超えていますが、そうなるには何年もかかりましたし、インスタライブは行わず、PR案件も受けないので、発信で稼げているわけでもありません。

 インフルエンサーを目指す人の多くは、ネタが続かず途中で挫折していきます。発信を続けるためには、同じ世界観でしょっちゅう投稿する必要があるのです。

 たとえばカフェのアカウントなら、カフェの画像をどんどん発信したほうがいいのですが、そこまでカフェが好きでなかったら、途中で飽きてしまい続きません。

 結局Kさんは、発信したいことすら見つからないまま、今も会社員を続けています。

まずは自分の「好き」を探すことから
 自分に足りないものはインフルエンサーのスキルではなく、「ハマっていて皆に伝えたいこと」だと気づいたのですが、好きなことがすぐに見つかりそうにありません。

 Kさんは、まずはどんなにマイナーなネタでもいいので「このことだったら何時間でも語れる」というものを見つけることが必要です。

 たとえばクリームパンが大好きで色々なパン屋さんのものを食べ歩いている人は、それがコンテンツとなり副収入を得る可能性もあるのです。語れるわけですから、メディア出演だってできるかもしれません。

 誰かのマネをしても、そこには自分の熱い思いが入っていないので、盛り上がりに欠けてしまい、アカウントも伸びません。

 自分は子どもの頃に何が好きだったのか、今はどんなことに興味を持っているか、まずは自分を知ることこそが、自分の中の才能に気づく第一歩なのです。

 時間はかかるかもしれませんが、焦らず根気強く自分と向き合うことが大切です。

(内藤みか/作家)

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