「いつでも主夫になってやる」夫の言葉にブチ切れ! 40代フリーランス主婦の葛藤
【解消されない夫婦のモヤモヤ】
セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
前回のコラムでは40代からのキャリア再形成は大変だよね、という内容でした。
今回もそれに繋がるのですが、「夫からいつでも主夫になってやる」と言われた話です。
ところで最近、SNSの発信や仕事を通じて「女性の自立」というテーマへの関心が高まってきていると感じます。
筆者と同じアラフォー世代の皆さんの悩みでもあり目標なのかもしれません。
私もこの一言がきっかけで、さらに考えさせられました。
「主夫になってやる」と言われても…
ある晩、夫と軽く晩酌しながら家事分担について話し合っていると、ちょっとした口論に発展しました。
お酒のせいもあって、私が「もっと積極的に家事をしてほしい」と強めに言ったところ、夫が夫が放った言葉がこれでした。
「生活費を稼いでくれるなら、いつでも主夫になってやるよ」
なんてひどいことを言うんだ! と怒りが込み上げたのはいうまでもありません。
その言葉の裏には「どうせお前にはできないだろ」と見下す感情が透けて見えたのが怒りを増幅させました。
確かに、これまでの私は家事や育児を優先してきたため、いきなり夫と同じだけ稼ぐのは現実的ではありません。
しかし、それを言葉で突きつけられると「今までの私の人生は一体なんだったんだろう」と虚無感が押し寄せました。
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経済的依存と自己嫌悪
結婚してから専業主婦やパートを経てフリーランスとして活動していますが、当時はまだフリーランスとして活動して間もない頃で、今よりも収入がありませんでした。
フリーランスという特性上、なかなか収入が安定しないのも悩みの種です。
夫と同じだけ稼げない自分に対する自己嫌悪も大きく、夫の一言は私の弱点を突くものでした。
もちろん、家事や育児を優先してきたのは私自身の選択。
でも「生活費を稼ぐ側が強い」という現実を目の当たりにした時、心のどこかで「私は間違った選択をしてきたのではないか」と悔やんでしまうこともあります。
出産を機にキャリアを諦める女性
子育て支援サービスを運営するBABY JOB株式会社が子育てしながら働く男女1486名を対象に行ったアンケート調査によると、子どもが生まれてから「キャリアアップを諦めた、もしくは目指さなくなった」人は男性が11.8%であるのに対し、女性は19.4%という結果でした。
出産を機にキャリアを諦める女性が男性の約2倍も多いことが分かります。
もちろん、自ら望んで諦める人もいるでしょうが、多くの女性は仕方なく諦めざるを得ないのではないでしょうか。
私自身もそうでしたが、社会的な期待や家庭内での役割分担が女性のキャリア形成に大きく影響を与えています。
いつか見返してやるというモチベーション
それでも私は、このネガティブな感情をモチベーションにしています。「いつかお前より稼いでやる!」という気持ちで仕事をしています。
私の目標は、夫の収入を超えること。
ポジティブな目標よりも、ネガティブな感情を燃料にしているタイプなので、夫の「主夫になってやる」という言葉が私を奮い立たせています(笑)。
いつか夫より稼げるようになったとき、「いつでも主夫変わってやるけど、どうする?」と軽く言い返してやるのが、私のささやかな夢です。
(豆木メイ/フリーライター)