春と幸運を呼ぶ「球根付き切花」を長持ちさせる意外な注意点。あー、見るだけでワクワクが止まらない!

公開日: 更新日:
コクハク

春を呼ぶ「球根付き切花」がアツい!

 立春を迎え暦の上でも春。猫店長「さぶ」率いる我がお花屋の立地は神奈川の片田舎ですが、1月の終わりごろからど偉いエネルギッシュな中国の方々の春節民族大移動を見かけるたび、「あぁ、もう春ね~」と感じます。

【笑う花には福来たる】

 お花屋では、黄色やピンクといった春カラーなお花の登場と、年明け早々からの球根植物の入荷が春の訪れを知らせてくれます。

 球根の植物といえば、チューリップやヒヤシンスあたりが一般的には馴染みでしょうか。

 それに加え、ムスカリや多種多様なスイセンなどで店先を彩り、ワクワクが止まりません!

 球根植物は“ほっぽらかしでもイケる”嬉しい特徴があり、近年では切花競り日に花が付いた状態のモロ出し球根も入荷があります。

 扱いは切花? ちょっと変わった切花のカテゴリ「球根付き切花」が今回のお題です。

球根付き切花ってなに? 種類は?

 コロンと可愛らしい球根からちいちゃな花が咲いている「球根付き切花」が市場に出回ると、フラワーデザインを生業とする身としては「どうやって使おうか~」と妄想が止まりません。

 入荷の際は、簡単なプラ容器に入って球根と根っこが見えた状態で出回ります。

 毎年オランダから購入し栽培されるこれらの植物は、水耕栽培ではなく土根栽培で育てられ、農家さんの手によって一つひとつ丁寧に球根が洗われたのち、出荷されています。

 ムスカリやサフラン、クロッカスなど、もともと小さな品種だけでなく、ミニ水仙やチューリップの原種など、小さな花が咲く品種が選ばれて栽培されますが、チューリップの原種なんて「なんでこんなに小っちゃいの?」と思わず笑みがこぼれちゃう。

【読まれています】「金運を上げる玄関」って? お金持ち宅の“テクニック”も参考にした生花の選び方

球根付き切花の簡単で素敵な飾り方

 一番オーソドックスで簡単な飾り方は「ガラスの器に入れる」です。浅くても深くても、お皿でもOKですが、可愛らしい球根から生えた根っこもキッチリ見えてほしいところです。

 球根は命そのもの。

 根っこが生えてる様子は、半端ないエネルギーと命の営みを感じ、眺めているだけで元気が腹の底から湧く気分になるから不思議ですね。

 バリバリ昭和生まれの感覚ですと、球根=ヒヤシンス=水耕栽培なイメージですが、近年の球根付き切花の場合、水がじゃんじゃん入っている水耕栽培とは違います。

 長持ちさせるには、球根から出ている根の先端を多少切って、根が浸かる程度の少ない水がポイントです。水の中に長時間、球根が浸かっていると間違いなく球根が腐ります。水やりは控えめが大前提です。

 家の中に自然っぽい演出をしたい…なんて方、お皿やお盆にコケや水苔、お庭のグリーンや杉や檜などのエバーグリーンを無造作に敷き詰めた上にちょこんと置いても抜群に可愛いですぞ。

 でもって、動物や鳥のミニチュアやイースターに向けて卵の飾りを添えても猛烈に可愛くなります。お手入れは、毎日霧吹きにて根っこやコケに水を吹きかける、でも大丈夫でございます。

幸運を呼ぶ球根付き切花のパワー

 チューリップ(原種)、クロッカス、スイセン多種、ヒヤシンスなどなど、春を呼ぶ球根付き切花すべては、なんだかんだでラッキーフラワー。「球根+根っこ+花」のワクワクな容姿なので、見飽きませんな。

 妖精の赤ちゃんが花の中で寝ているという逸話もあることから、別名「妖精のゆりかご」と呼ばれるチューリップは邪気を浄化し幸運を引き寄せると言われておりますし、クロッカスは繁栄をもたらすらしい。

 スノードロップ、ティタティタなど色の形も豊富なスイセンも幸運を引き寄せるお花として知られ、中国では「水の仙人」、日本でも吉祥の花として新年やおめでたい席には欠かせません。

 ヒヤシンスに至ってはあの芳しい香りが心のバランスと女性ホルモンの調子を整えてくれるとのことですが…あー言われなくてもわかるっ! スイセンもヒヤシンスもあの香り、たまらん! マジで気分転換にはマストだw。

球根付き切花の注意点

 見た目もキュートで見飽きない球根付き切花、意識高めなお花屋ではカップに入って販売しております。

 ただし、球根植物は口に含むと有毒なものが多いので、ペットや小さなお子様がいらっしゃるお宅では手の届かない場所に飾ってください。

 気をつけてお楽しみくださいませ。

 春の訪れを知らせる球根植物がアナタに繁栄と幸せを運んでくれますことを…遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

(斑目茂美/開運花師)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    菊乃井・村田吉弘さんが日本食の高級化に苦言…「予約が取れない店がもてはやされるのはおかしい」

  4. 4

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  5. 5

    【埼玉・八潮市道路陥没「2次被害」現場ルポ】発生2週間、水は濁り死んだ魚が…下水放流地で見た河川の異変

  1. 6

    「高額療養費制度」見直しに新たな火種…“がん・難病増税”に等しいのに、国家公務員は「負担上限」据え置きの可能性

  2. 7

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  3. 8

    学習院の“受験者減少”に歯止めかかった! 悠仁さまの「筑付ご卒業」との関係は?

  4. 9

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  5. 10

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  2. 2

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  5. 5

    【埼玉・八潮市道路陥没「2次被害」現場ルポ】発生2週間、水は濁り死んだ魚が…下水放流地で見た河川の異変

  1. 6

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  2. 7

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  3. 8

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  4. 9

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  5. 10

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”