「暑さ対策は無駄遣い!」外回りの夫に激怒する40歳女性、子どもの塾代のため節約したいのに
物価高で節約しても追い付かない!
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。
【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】
物価高が深刻な今、従来のような家計運営に焦りを抱いている人も少なくありません。40歳の千晴さん(仮名)もそのひとり。
5歳年上の夫・ユキノリさん(仮名)とは、毎日のように家計のことで口論が絶えません。
「ウチはダブルインカムですが、私はパート勤務で夫の収入がメインです。でも物価の上がり方がすごいし、それでもお給料は上がらないし…で、家計のカツカツ具合もここ最近はヤバいレベル。
私がちょっとパートを増やすくらいでは、まったく追いつきません。数年前と比べると実質の生活レベルはかなり下がっていますね。だけど子どもの習い事や塾は削りたくないから、そのほかの出費を抑えて節約しています」
夫婦で口論になる原因は、それぞれがお互いに対して「無駄遣い」だと感じているものがあるから。
千晴さんは、夫の“ある出費”が無駄遣いの極みだと主張します。
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その暑さ対策、無駄遣いじゃない?
「夫は外回りの仕事をしているので、暑い中頑張っているのはわかるんです。だけど、仕事の合間に冷たい飲み物を1日に何本も買ったり、涼むために何度もカフェに入るから、1日だけでかなりの金額が“暑さ対策”に消えているんですよ。
朝、自宅から麦茶を入れた水筒は持って行っていますが、それでは足りないから外でも買うんですって。それならば麦茶パックを家から持って行って、会社のウォーターサーバーとかで作ればいいじゃないですか。
それか水筒を2、3本とか持っていけば、今よりもかなり節約できるはず。夫に言っても『それはちょっと…』って否定的なんです。
私から見ると、確かにここ最近の暑さはヤバいけれど、それ以上に家計だってヤバいんです! 夫がもっと頑張れば今よりも節約できると思うんですよね」
娘の夏期講習代や夏休みのレジャー費も必要な時期に入り、千晴さんは「夏こそ、子どものために夫婦で節約しなくてはいけないのに」とこぼします。
口論ばかり。もう疲れた
「それでもう、夫とはお金の話で毎日のように口論ですよ。
娘に聞かれたくないので、だいたい深夜から口論が始まって眠るのが2時とか。寝不足になるし、健康にも良くないですよね。
しかも腹が立つことに私が夫の暑さ対策代を指摘すると、夫からは決まって私のお金の使い方に文句を言ってくるので、どうしても話が長くなるし、なんにも解決しないままなんです」
夫婦で言い争いを続けても、お金は出ていくばかり。
少しでも日々の出費を節約したい千晴さんにとって、夫の暑さ対策は「“必要のない浪費”とまでは言わないけれど、工夫次第でまだまだ削れるお金」だと言います。
浪費なんてしていない!
しかし夫は夫で、そんな千晴さんの“ある出費”についてどうしても許せないと感じる点があるそう。
口論のたびに夫婦で互いのお金の使い方への文句がぶつかるために、節約効果につながらない喧嘩ばかりが続いています。
千晴さん自身は「私は浪費なんてしていないし、これ以上、削るところもない」と胸を張るのですが…。では、夫が許せないと感じている千晴さんの浪費先とは?
(並木まき/ライター・エディター)