“毒親”に我慢しないで。酒で暴力、友人と肉体関係…絶縁を決意した5人のエピソード

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コクハク

「もう関わりたくない」親と絶縁したきっかけ5選

 実の親子であっても分かり合えなかったり、親に苦しめられたりする人もいるもの。場合によっては、縁を切る選択がふさわしいケースもあるでしょう。

 今回はそんな選択をした人たちに、親と絶縁したきっかけをうかがいました。

 親と縁を切るには相当な覚悟が必要なはず。いったいなにがきっかけで絶縁を決めたのでしょうか? 5人のエピソードをご紹介します。

1. お金を抜かれていた

「小さいときから親に都合よく利用されてきました。例えば『これ安くして』って店員さんに言うよう命じられたり、『これほしいな』って親戚におねだりするよう言われたり。そういうのがずっと嫌でした。

 決め手となったのは、私の給与口座からお金を抜かれていたことですね。初給料を引き出そうとしたら小銭分しか残っていなかったんです。このままじゃずっと利用されると思って、絶縁を決めました」(29歳・女性)

 彼女は22歳のときに絶縁したそうです。お金のために自分を利用しつづける親に限界がきてしまったのでしょう。

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2. 嫁いびりがすごかった

「僕自身に害がある母親ではなかったんですが、僕の妻に対する嫌がらせがひどかったんですよ。嫁いびりってやつですね。妻が挨拶しても無視したり、親戚一同で集まってるなか妻の分だけ食事を用意しなかったりと、とにかく妻を嫌っていたんです。

 何度もやめるように言いましたけど変わらなかったので、自分が母と絶縁することにしました。多少迷いはあったけど、妻のことは自分しか守れないので仕方ないです」(39歳・男性)

 お母さんは嫁に愛する息子を奪われて、嫉妬しすぎたのかもしれませんね。彼は奥さんを守るために親と絶縁。父親との関係まで断っていいものか、悩んだ末での決断だそうです。

3. 友達と体の関係を持った

「もう恥ずかしくて言うのも嫌なんですけど、うちの母親、俺の友達と体の関係を持ったんですよね。その友達が笑いながらネタのように話してきて、マジでどっちにもドン引きしました。

 なにも知らない親父がかわいそうですけど、母親が気持ち悪すぎて会いたくも話したくもないので一生関わらないつもりです」(32歳・男性)

 母親の不倫は誰が相手がでも受け入れがたいものなのに、自分の友達と関係を持ったわけですから軽蔑するのも無理はありません。

4. 比較されるのに疲れた

「私の姉は優秀でスポーツも万能。それに対し、私は成績も運動神経も普通でした。いつも『お姉ちゃんはこんなにできるのにあんたは…』って比較されて育ったんです。大人になっても同じ。姉が医者になったので、私は仕事も生活も両親からバカにされてきました。

 我慢できなくなって、親との絶縁を決めたんです。それからは幸せですね。親からの評価を気にすることもないし、自分らしく生きられているので、縁を切って正解でした」(30歳・女性

 彼女は自己肯定感が低かったそうですが、親との絶縁を機に自分に自信が持てるようになったのだとか。今は毎日が楽しいそうです。

5. 暴力がひどかった

「自分の父親は酒癖が悪くて、酔うと暴力を振るってくる人でした。なので昔から『大きくなったら逃げよう』と決めていたんです。

 だから、成人した日はものすごく嬉しかったですね。すぐに1人暮らしを始めて絶縁しました。もう10年近く会っていません」(29歳・男性)

 高校時代・専門学校時代にアルバイトをして資金を貯め、成人の誕生日を迎えてすぐに実家を出たそうです。

毒親との絶縁は幸せをもたらす可能性大

 こうしてみると、絶縁を決めた人の親は毒親であるパターンがほとんどですね。「幼いときから我慢してきた」「親に対して違和感があった」という方が大半でした。

 絶縁は勇気や覚悟のいる決断ではあるものの、相手が毒親なのであれば離れることが幸せへの第一歩になるかもしれません。


(コクハク編集部)

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