「家に般若がいるみたい」妻が“過激な正義派”に変貌、SNSに書き込む姿に呆れ…38歳夫が下した結論
もう妻にはついて行けない
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。
【冷酷と激情のあいだ~男性編~】
「もう無理ですね。なにを言われても、もう無理です。限界を超えましたから」
“ひと言で言えば”と前置きしたうえで、キッパリとこう言い放ったエイジロウさん。その理由には、複雑な気持ちが絡んでいると打ち明けます。
「妻は人が変わってしまったと思います。“SNSの弊害”ってヤツですね。気に入らないことがあるとすぐに『SNSに書きますよ』って言う姿は、品があるとは言えませんし。
クレーマー気質が激しくなるにつれて、性格だけじゃなくて顔つきまで変わっちゃって、家に般若がいるみたいな気分でした」
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気にしないようにしていたけれど
エイジロウさんは、妻がクレーマーになり始めた最初のうちは「些細なこと」と気にしないよう努めていたとのこと。
しかし妻の行動がエスカレートするにつれ、共に生活することに疑問や不満が募っていったそうです。
「妻はただ自分の思い通りにしたいだけ。クレームというか、いちゃもんですよ。正義じゃない。
それなのに妻は、僕がおとなしすぎて泣き寝入りをしているのが情けない、男ならもっとガツンと言うべきだって文句ばかり。
相手にだってそれぞれ事情があるかもしれないのに。一方的に“情けない”と罵られたことは…。本当に許せないですね」
もう離婚しかない
妻がSNSを通じて知り合った仲間とつるむようになってから、印象も大きく変わってしまったと嘆きます。
「もう僕の知っていた妻ではないんですよ。おかしな連中とつるみ始めてからは、あまり好きではないタイプの女性になってしまいました。女性というか、人間的に無理って気がしています。
妻にもあんな一面があったとは驚きでしたが、僕から指摘をしても直る様子はありませんね。もう離婚しかないですね」
親権も妻に譲る
実家に戻ってから、いろいろと将来のシミュレーションを続けているエイジロウさん。娘の養育費を払っても、自身の生活はなんとかなりそうなので、そろそろ潮時だと考えています。
「本当は娘の親権が欲しいですけど、僕が親権を主張しちゃうと離婚協議が長引きそうなので、妻に譲ろうと考えています。
え? もうそこまで考えているのかって? はい、僕は家出をした時点ですでに離婚も視野に入れていましたから…。
これまで散々、クレーマー気質を改めてくれって言ってきたのに、それを無視して好き放題にやってきたのは妻ですからね」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
(並木まき/ライター・エディター)


















