“マクロ経済スライド”で40代、50代の年金は今後どうなる

公開日: 更新日:

社会保障審議会が最悪のケースHを検討

 昨年11月の社会保障審議会(年金数理部会)では、ある委員から「100年安心の年金制度というのはあり得ない」と現在の年金制度を根底からひっくり返す発言が飛び出した。別の委員も「内閣府の中長期前提よりももう一段低いシナリオも考えてはどうか」とし、最悪のケースHを「少しかみ砕いて国民にアピールするというような見せ方もあってもいい」としている。マクロ経済スライドは「前年度よりも年金の名目額は下げない」という不文律があるが、景気動向次第でフルに発動した方がいいというのだ。

 将来の年金額については賃金や物価、積立金の運用利回りなどによって、ケースAからHまで8段階のシナリオがあり、最悪なのがケースH。あまりに荒唐無稽なため、多くのメディアも5年前は「ケースHなどあり得ない」と鼻で笑っていた。それが見事に現実のものになろうとしている。

 では、ケースHで将来の年金額がどうなるかシミュレーションしてみる。21.8万円の夫婦の年金は2030年に20・7万円、2036年は20万円と辛うじて20万円台を死守するが、それ以降は大台を割り込み、2055年には17.8万円へと下がる(表2)。物価の上昇を加味すれば、現在の半分くらいの感覚だろう。40代、50代以下の世代はお先真っ暗だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安倍自民が恐れ、大メディアが無視する山本太郎の破壊力

  2. 2

    安倍首相「韓国叩き」大誤算…関連株下落で日本孤立の一途

  3. 3

    自閉症児が飛行機で一人旅…隣席の男性の親切に全米が共感

  4. 4

    脳腫瘍の男児への贈り物と知らず 盗んだ女2人組の涙の謝罪

  5. 5

    96年11.5差逆転された広島OB 巨人の独走止めるヒント伝授

  6. 6

    東北は依然苦戦…安倍首相「応援演説」激戦区は13勝14敗も

  7. 7

    ジャニー氏死去で数々の噂 KinKi“解散秒読み”報道は本当か

  8. 8

    チーム内から不満噴出…日ハム栗山監督「長期政権」の弊害

  9. 9

    高年俸の根尾らに食事驕る 広島小園はハングリーが原動力

  10. 10

    デラロサも活躍未知数…G“9助っ人に12億円”に他球団が溜息

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る