データ重視で偏見ナシ AI審査でローンのハードルは下がる

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「保険でいうと、損保と生保を比較すると、分かりやすい。たとえば、損保が扱う自動車保険は今やネット契約が主流。契約に伴う審査が、走行距離や車種、年齢、ゴールド免許かなど項目が少なく、AIにゆだねやすい。一方、生命保険はネットも定着しつつありますが、商業ビルや駅中などでリアル店舗も目立つ。契約しようとする人にとって、主契約もオプションも複雑で、何が得か分かりにくいから、セールスレディーや代理店で相談しながら契約したくなるのです。今後もその流れは、変わらないでしょう」

 なるほど、金融に関する契約でAIがなじむのは、内容がシンプルで、審査項目が簡単なもの。逆にいうと、複雑で項目が多いものはなじまない。民法で規定する相続の枠組みは同じだが、その当てはめ方は世帯ごとに異なる。りそなの戦略は、理にかなっているわけだ。

「住宅ローンもそうですよ。実は私、ネット専業の住宅ローン会社の立ち上げに関わりましたが、自分の住宅ローンは、リアル店舗で契約しました。住宅ローンは、証拠書類の数が多く、すべて一人でそろえてネットで完結するのは難しい。最初の申し込みはネットでも、どこかのタイミングでリアルな店舗が必要になります。ネット完遂率は10%で、9割は離脱してリアル店舗に移行します」

 AI化で金融機関の支店がなくなる一方、人的サービスが強化される部分もあるのだ。

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