ドル増発で展開してきた世界経済の終わり

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 米国債のデフォルトが回避された。来年2月まで国債発行を認める暫定措置法案が議会を通過。政府機関の一部閉鎖も解除されるようだ。もっとも、期限を3カ月程度先に延ばしたところで、危機が消えるわけではない。ドルの増発を通して展開してきた世界経済は、いよいよ終盤に差し掛かっている。政府が経済をコントロールするケインズ政策も限界に達した。

 もしも増発が認められなければ、期限を迎える国債の償還はできなくなっていた。米国債は不渡りとなるわけだ。そんな債券を持っていようという投資家はいない。みんなが手持ちの米国債を売り、円なら円に替えようとするだろう。米国債は暴落し、長期金利は急騰する。銀行の貸出金利も、とてつもなく跳ね上がってしまう。企業はカネを借りられないし、設備投資は急速に冷え込む。世界は大不況に見舞われたはずだ。

 今回は、瀬戸際で危機を回避できた。だが、2月になれば、また同じ騒動が起きる。いつまでも借金をしてドルを刷り続けるわけにはいかない。世界はそう分析している。いずれドルは見向きもされなくなるだろう。ドルが基軸というか中軸になっているすべての構図は崩れるのだ。

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