「良い循環」につながらないGDP4期連続プラス成長

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 7―9月期のGDPが4四半期連続のプラス成長となった。もっとも伸び率は年率換算で実質1.9%増だから、前期の3.8%増に比べて鈍化している。目立つのは公共投資や住宅投資ぐらい。消費にはブレーキが掛かり、輸出はマイナスに転じた。甘利経財・再生相は、「景気の良い循環は始まっていると思う」と見立てたようだが、とんでもない。状況は非常に厳しくなっている。

 2.7%増となった住宅投資は、増税前の駆け込み需要だ。どうせなら来年4月に消費税率が引き上げられる前に買っておこうという動きである。これは長続きしない。実際に10月の景気ウオッチャー調査では、景況感を示すDIの住宅関連が9月から7.6ポイントも落ち込んでいる。駆け込みは早くも一巡してしまった格好だ。

 0.1%増の個人消費も、この先は上がり目がない。すでに伸び率は前期の0.6%増から縮んでいるが、消費者心理の冷え込みは想像以上だ。10月の消費動向調査によると、一般世帯の消費者態度指数は前月を4.2ポイントも下回った。下げ幅は、東日本大震災の直後となった2011年4月以来の大きさである。

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