みずほ自業自得? 流出したMTGOXとの“交渉”音声
なぜ流出したのかは不明だが、「今年1月にカルプレス氏が録音した本物とみられている」(IT業界関係者)。その中で担当者は、ビットコインがマネーロンダリングなどに悪用されていることに触れつつ、口座の解約を求めている。「口座を閉じてほしい」と言う担当者に、カルプレス氏は「みずほにはビットコイン=悪者という考え方があるのでは?」と拒否。
カルプレス氏が「なぜ解約してほしいのか(具体的な)説明がない」と迫ると、担当者は「いろいろなことが積み重なって」「円満に解決したいと思っている」とモゴモゴ。結局、話し合いは平行線のまま、30分ほどで終了している。
「暴力団融資問題を受けて、みずほは怪しげな取引先を洗い直した。その中にMTGOXも入っていたということでしょう。もしファイルが本物なら、原告の主張通り、みずほはMTGOXの不正や不備を以前から知っていたことになります。ところが、関係を切れないうちにMTGOXが破綻した。みずほはとんだトバッチリともいえますが、詰めが甘いともいえる。過去の反省が生かされていないし、自分たちだけさっさとMTGOXから逃げ出そうとした。そうみられても仕方がないでしょう」(経済ジャーナリスト・岩波拓哉氏)
音声ファイルについてみずほに問い合わせたところ、「存在は認識していますが、真偽も分からないので、コメントのしようがありません」とのことだった。