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「景気回復」路線で第2、第3のワタミが次々と誕生する

 昨年の参院選の争点にもなったブラック企業。結局、矢面に立ったワタミ創業者の渡辺美樹氏は当選し、一見沈静化したかに見えるが、ジャーナリストの吉田典史氏は「ブラック企業は増殖を続けている。批判を恐れる経営者が大っぴらな発言を控えるようになったに過ぎません」と言う。

「この10年ほどの間に、部下をうつ病に追い込む“クラッシャー上司”が急増したといわれます。識者やメディアはその理由として、『成果主義の浸透』や『正社員の数が減り、1人当たりの仕事が増えていること』を挙げますが、創業経営者を100人以上取材した立場からすれば、この認識は事実誤認です。ブラック企業は必ずしも意図して若い社員を使い潰そうとしているわけではありません。もっと深いところに『悪の構造』があると考えています」

「悪の構造」とは新規採用の抑制と団塊世代の退職で進んだ企業のイビツな年齢構成と、それに伴う人材育成の放棄だという。吉田氏はある有名流通企業の人事担当者をインタビューした際、「面接で人材育成方針を気にする学生を採用しない」と漏らしたことに驚愕(きょうがく)したという。だが、取材を進めていくうちに、ほかにも育成をないがしろにしている企業が多いことに気が付いたそうだ。

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