“ご祝儀”で急騰も…麻生&甘利大臣の留任で失望売り懸念
2日、日経平均は大幅続伸した。一時は前日比260円高となる1万5737円まで跳ね上がり、終値は1万5668円と約7カ月ぶりの高値をつけ、3日もその流れが続いている。
改造“ご祝儀相場”だが、「いまは材料難なので、改造をサカナに盛り上がっているだけ」(市場関係者)という。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)改革に前向きな塩崎恭久政調会長代理が、厚労大臣で入閣するので、それを材料にしているのだ。
「GPIF改革が前進し、株式の大量買いが実現すれば、株価の大幅アップが期待できます。2日は円安効果も大きかったですが、塩崎氏の入閣で日経平均は上昇したといえます」(ちばぎん証券アナリストの安藤富士男氏)
とはいえ、これは一時的。マーケットの最大の関心事は、ここへきて海外メディアが相次いで“失敗”と指摘するアベノミクスの行方だ。