異次元の金融緩和がもたらすハイパーインフレという大災厄
株価が15年ぶりに2万円を回復し、大マスコミはアベノミクスを持てはやしているが、意外にも、株で儲けた富裕層は浮かれていないらしい。
駐中国大使を務めた丹羽宇一郎・伊藤忠商事元社長が、新聞コラムに〈(彼らは)どこか不景気であり、心配げである〉と書いていた。さすがに富裕層もこの「官製相場」はいつまでもつづかないと分かっているのだろう。いま富裕層は、儲けたカネをドルや金に換えているようだ。
もはや、日銀の「異次元緩和」が失敗に終わったことは明らかだ。GDPはゼロ成長に沈み、アベノミクスの恩恵を享受している富裕層まで疑念を持ち始めている。
この「異次元緩和」、結末はどうなるのか。このままつづけていたら、いずれ「国債暴落」を引き起こすのは目に見えている。すでに民間銀行は、国債暴落の危険を感じ、急ピッチで国債を手放している。「異次元の金融緩和」を実施している黒田日銀総裁までが「経済財政諮問会議」に出席し、国債暴落の危険性を切々と訴えているほどだ。日銀は政府が発行する国債の7割を買い占めているが、緩和をやめれば、その瞬間、国債の投げ売りが始まるからやめられない。危機はパンパンに膨らみ、ある日、はじける。
